『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

真夏のサイクリング

私に似て多動な息子が、

「ゲームばっかりやってもつまらないから、お父さん、自転車乗ろうよ」

と誘ってきた。普段はゲームばっかりやってるくせに。まあ、こんなことを言ってくれるのも今のうちだけだろう。30度以上の気温の中、息子と二人でサイクリングに出かけた。

図書館で本を読んだり、無料開放していた博物館に入ったり、コンビニでパピコを半分こした。熱中症対策で休み休み。暑かったが、楽しかった。

おかげで、今夜はビールが美味かった。

きっと悪いことばかりじゃない

斉藤和義と伊坂幸太郎が好きな宮城県民の私としては、これを観ないわけにはいかない。今から公開が楽しみである。

映画『アイネクライネナハトムジーク』公式サイト

原作もよかったなー。

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

 

この夏は、映画を待ちきれないので、こちらを読んだ。

サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

 

なかなか時間が取れなかったが、今日、子供達が映画館でアニメーション映画を観ている間に、カフェで一気に読んだ。こういう時、ショッピングモールって本当に便利。

この「サブマリン」も面白かった。伏線が上手すぎて途中で「ああ、そういうことか!」と予想がついてしまう一方で、「これも伏線だったのか!しかも、ここで回収するのか!」と驚かされるのは、伊坂作品では毎度のこと。多分、読者にある程度予想させるのも計算尽くだよね。予想通りのモノがあるから、予想外の展開への驚きが増すのだろう。

どちらの作品にも「どうして俺ばかりこんな目に会うのだろう」とか「どうして俺には悪いことばかり起きるのだろう」とか、そんな負のスパイラルに絡め取られる人物が出てくる。特に、「サブマリン」に出てくる少年や元少年の話は、教員である私としては胸が苦しくなる。彼らほどじゃないにしても、私だって「どうしてこんなに悪いことばかり起きるんだろう」と嘆きたくなることがある。でもさ、悪いことばかりじゃないのだよ。悪いことばかり見ていちゃいけないのだよ。と思わせてくれるのも、伊坂作品だ。

そう言えば、子供が生まれてからしばらく、映画を観ることができなかった。4、5年くらい観られなかった。その時は「子供が生まれたら、映画も観られないんだなあ」なんて考えていた。今となってはどうでもいいことだが、少々悲しくなったものだ。が、子供が少し大きくなると、一緒に観られる作品が出てきて、今では子供達だけで観ている。そんなこと、昔は想像できなかった。

きっと同じように、今は悲観的に感じていることも、数年経てば全く状況が変わっているんだろうな。

悲しさや苦しさが必ずしも好転するわけではない。誠実さが必ずしも報われるわけではない。でも、人生は悪いことばかりじゃない。当たり前だけれど、忘れたくないことだな。

 

さて、私の「夏休み」は明日で終わり。月、火は夏休みだけれど学習会がある。水曜日からは授業開始だ。

夏休みの宿題

今日は、我が子の夏休みの宿題を見ていた。娘の読書感想文の助言と、息子の絵画の指導である。

娘は「可能な限り自分で仕上げたい」ということで、いくつか表記の揺れと言葉の間違いを指摘したくらい。内容としてはかなりパンクで(笑)、父親目線では唸らされるものだった。でも、教員目線だと、ちょっと困るものかもしれないな、と思う。担任の先生には少々申し訳なくなる。

息子は絵心が全くない。「お絵描き」や「イラスト」は好きなのだが、「絵画」は描けない。本人もそれが分かっている。昨日から奮闘していた。私が声をかけて掛けると涙がでてくる。自信がないのだ。それでも、職業柄、そういう場合の助言は慣れている方だと思う。早く終わらせて欲しくて、ちょっと焦らせ過ぎたのは反省しているが、息子も何とか描きあげた。よくやったと思う。

 

妻は、お盆も毎日仕事だ。ちなみに、明日は土曜日だが仕事だ。私も8月の上旬まではあまり休みが取れないので、お盆の前後に宿題を見るのが毎年恒例である。私は教員だから、感想文や絵画の宿題を子供達に「どうやらせればいいか」分かっている。何だかんだ言って、夏休み期間中は普段よりも休暇が取りやすいしね。

でも、もし私も妻と同じような勤務形態の仕事に就いていたら、どうだろう。こんなにゆっくりと子供達の宿題を見てやれないだろう。ちなみに、息子の毎日の音読はすっかり忘れてしまう。きっと、夏休みの宿題に四苦八苦している親子が、日本中にいるはずだ。

だから私は、夏休みの宿題をあまり出したくない。しがらみもあってゼロには出来ないが、少しでも少なくしたいと思っている。

が、減らすと「他の学年よりも少ない!もっと増やしてください」という要望もくる。まあ、増やして欲しい保護者さんの気持ちも分かる。夏休み中にゴロゴロしている我が子を見て不安になる場合もあるだろうし、夏休み前にできなかった学習を取り戻させたい思いもあるだろう。私はそういった心情に対して

「それは親の責任です」

なんて冷たいことを言うつもりはない。しかしながら、色んな家庭をイメージした時、どうしても「もっと出して欲しい」という家庭よりも、四苦八苦している家庭を考慮してしまう。これを依怙贔屓と言われてしまうと、返す言葉がないのだけれど。

 

夏休み前も夏休み中も、こんなことでモヤモヤしている。情けない話だ。