『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

学級のあれこれ

半分嘘、半分本当

学級集団の力をうまく機能させられない教員は、私が知る限り例外なく「ルーズ」だ。学級集団の力をうまく機能させる教員は、「ちゃんと」しているのである。学級集団の力をうまく機能させられる教員が「私が適当で駄目だから、子どもたちがしっかりしちゃっ…

損した気分になっている原因

クラスの他の人が「些細な悪いこと」をしていると、大騒ぎをする子が時々いる。本当に些細なこと、例えば「座っている姿勢が悪い!」というようなことだ。それを見ると 「おい!ちゃんと座れよ!姿勢悪いだろ!」 などと大声で注意をする。私が 「授業中にそ…

ここはお家じゃないからね。

私は度々「ここはあなたの家じゃないからね」と子供たちに伝えている。勝手な振る舞いや言動を嗜める時によく使う言葉だ。学校と家庭の連携は重要だが、線引きは必要だというのが私の考えである。 そこに、私の「教室の管理者としての都合」があることは否定…

見て頂いて、磨かれる

今日一日、私のクラスの様子を上越教育大学の大島先生に見て頂きました。 多くの子供たちは、ちょっと緊張していた様子。で、最初は少し硬くて、でも、時間が経つと緩み過ぎて、というある意味予想どおりの動き。けれど、こういう経験が集団を育てていくのだ…

教員はなかなか濃淡に気付かないのだろう

少し前から「教員は、一部の『気になる子』ばかり気にしてはいけない。まじめにコツコツとやる子も見るべきだ」という主張をしてきた。 私の目には、学校は、一部の子への特別な手立てを気にするあまり、他の子へはマイナスの影響を及ぼしているように見える…

失敗しかないのだ

金曜日、後悔する指導をしてしまった。 とある活動中に、ある子の行動に対して、大声で笑っている二人がいた。その二人は、悪意を込めて笑っているわけではないのは感じる。放っておっくという選択肢もあった。しかし、私は「笑われている子」の様子を見なが…

自慢

勤務地は二期制。5月下旬に学校が再開し、金曜日で1学期が終わった。 7月には「密を避けるため」と言い訳をして、3日連続の研究授業を行った。本心は、自己満足のため。楽しかったし、期待通り、子供たちの動きには磨きがかかった。 その後も、クラスは育っ…

「勉強ってやっぱり楽しいんだな」

昨日、あんなエントリーを書いたせいかどうかは分からないが、今日の振り返りジャーナルに、こんな感じのことを書いている子がいた。 今日は図工をがんばりました。はじめは、ちゃんとかけるか心ぱいだったけど、思ったとおりにかけてよかったです。でも、い…

都合の良いお守役!?

『学び合い』のセオリーでは、「一人も見捨てないことが、自分にとって得であること」を語る。それに納得し始めると、子供たちの一部が「分からないところはどこ?」や「ここが分からないから教えて」など、積極的に動いてくれるようになる。私はそういう子…

軸足をどこに置くか

学級経営の軸足をどこに置くか。 ここ数年の私のテーマである。 苦しくなった学級の後を引き継ぐ時、必ずと言っていいほど、中心人物について話を聴く。「この子が荒れの中心で」「この子が前担任に反抗的で」「この子が他の子を動かして」というように。け…

思い込みと発見と

愛着障害という言葉を聞くことが多くなった。私の勤務校でも「愛着障害について、もっと学ばないといけませんね」という話が出てくる。本当の意味で理解が広がるのは、数年かかるだろう。私もまだまだ試行錯誤の段階だ。 私が愛着障害というものを知ったのは…

そういう時期

私の勤務校は5月末から再開した。4週間が経過。少なくない先生が苦しさを感じ始める時期だ。6月から再開した学校もそろそろ苦しい時期だよね。 いや、例年の比ではない。例年よりも確実に難しく、苦しいだろう。3か月のブランクは思っていた以上にキツい。…

何かあって当たり前

堀さんの言葉には多大な影響を受けているが、中でもとりわけ好きなのが、この言葉である。 トラブルは起こるものと考えましょう。相手は子どもなのです。トラブルを起こさない子ども集団など、むしろ異常な集団です。「トラブルを起こさない」と考えずに、「…

低学年は“簡単”だって!?

ネットでも、実際の学校でも、「高学年と比べて、低学年担任は“簡単”だ」と考えているように感じられる言動を散見する。 そんなわけないだろう!と私は思う。私は過去に8回6年生を担任した。確かに、6年担任は忙しい。教科数も授業時数も行事での役割も多い…

気遣いと慰め

昨日は登校日でした。 クラスの子に 「先生って何歳なの?」 と聞かれました。 「43歳だよ」 と答えると、 「43歳はまだまだ若いよ」 と慰めてくれました。優しい気遣いをありがとう!でも、若くないよ。分かってるよ! 2年生は本当にかわいいです。たまり…

何のための場か

私が子供たちに度々語ることに「学校は学ぶための場である。だから、一生懸命に学ぶ方が学校を楽しめる」という話がある。別に勉強が何よりも大切なわけではない。もし、サッカーチームの練習中にグラウンドで教科書を開いていたら邪魔だ。ふざけて遊んでい…

束の間の喜び

今日は始業式。新年度が始まった。今年は2年生担任である。久しぶりの低学年だ。今日の3時間だけでも、やっぱり楽しかった。そして、2年生は可愛い。 学校に子供たちが戻ってくるとやはり嬉しく感じてしまう。子供たちがいなければ、学校ではないもんね。 …

卒業式の後は

卒業式だった。 8回目の6年生担任。それなりの経験はしてきたつもりだけれど、その分、回を重ねるごとに難しさを強く感じるようになった。社会の変化、子供たちの変化もあるけれど、一番は、自分の変化が大きいなあ。どんどん授業が下手になっていく。 ほ…

終わっちゃったなあ。

何があるか分からないのが人生。とは言いつつ、まさかこんなにあっけなく、この1年が終わるとは思っていなかった。 なかなかハードな1年だった。県を跨いでの転勤は、予想していたよりも多くのことで戸惑った。転勤してすぐの6年担任は苦労も多かったけれ…

祈り

昨日は、今年度最後の授業参観だった。六年生にとっては、小学校で最後の授業参観でもある。 例年は、六年生では「感謝の会」を開いていたそうだが、ここ数年、私はそういうことはしないようにしている。親への手紙やプレゼントの類も授業参観では渡さない。…

なぜ、初日からアクセルを踏むのか

冬休みが終わり、今日から授業。勤務校は二期制なので、1時間目には「2学期後半始まりの会」があり、2〜5時間目は授業時数だった。 少し悩んだが「普通」に授業をした。ここ数年で、地方の学校でも「休み明けはやっと学校に辿り着いている子」が増えている印…

自分で選びたい子、そうじゃない子

私は基本的に「子供たちが自分で選べる」ことを大切にしています。学び方を自分で選ぶ、誰と学ぶかを自分で選ぶ、どこで学ぶかを自分で選ぶ、そして、時間割も選べるようにしてあげたいと思っています。少し前に取り組んだその実践を、この本に書きました。 …

甘え型の学級崩壊

最近の学級の荒れ方は、従来型の学級崩壊とは違うように感じている。そこで、Twitterで、学級が荒れるメカニズムについて書いた。 2200人記念連続ツイート0こんな濃ゆいアカウントをフォローしてくださり、ありがとうございます。感謝の気持ちを込めた連続ツ…

子供たちの言葉に胸が詰まる

市のコンクールの関係で、子供たちに作文を書いてもらった。「心身の健康」についての作文だ。原稿用紙2枚程度。これくらいなら、軽々と書ける子が増えてきた。逆に言うと、これ以上書けるようになるには、今年は「回数不足」だと分かっているんだけど、思…

弱点

私は弱点だらけの人間だ。故に私の指導方法にも、弱点が多数ある。 私のクラスの子ども達は毎年、それほど満足度が高くない、というのも弱点の一つ。今年のクラスも同様。多分、今年も、『学び合い』のクラスとしてはなかなかのレベルに達しているだろう。今…

幸運

明日出す学級通信には、子供達の作文を掲載。私の学級通信は、ほとんどが子供達の作文である。今回は力作が多かった。内容は『1学期に自分が成長したところ』である。(勤務校は2期制なので、今が学期末なのだ。) 「6年生くらいになると、照れて自分の長…

悩めるおっさん

金曜日、テストの丸付けをした後に、同学年の先生にこんな話をした。 「◯◯さんが、苦手な算数のテストの表側で100点を取ったよー。最近、頑張ってたから良かった!でも、裏はこんな感じ(あまり点数が良くない)。まだ伸びる余地がある!という前向きな気持…

半年間の変化

最近、授業中によく写真を撮っている。ここのところ、目に見えてクラスの状態が変化しているので、それを記録しておきたいと感じたからだ。 特に感じるのは、距離感。『学び合い』を始めて10日目くらいの時期の写真を見ると、子供同士の距離が遠い。しかし、…

ワガママは損をする、大人な振る舞いが得をする

自分だけ得をしようとワガママな行動を取ると、その後は大きなしっぺ返しを食う。特に、長い時期を一緒に過ごす集団では顕著だろう。ワガママは、個人にとっても集団にとっても大きな損害をもたらすから、許されないのだ。 集団を集団として見れば、それは明…

ブレずに

今まで積み重なってきた「形」を少しずつ壊し、新たな「形」を形成しつつある我がクラス。頭の中では「この時期はモチベーションが多少は下がるんだよね」と分かっていても、やっぱりヤキモキしてしまう。この先、私がブレなければ、集団は確実に成長してい…