『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

授業のあれこれ

「人」こそが最強

12年前、福島県新地町の学校に勤めていた時に、国から補助を受けての町の事業として「一人1台iPad &Wi-Fi完備」の環境で授業を行っていた。全国的にも非常に先進的な取り組みで、かなりのお金も絡んでいたのだろう。ガチで色々と試した。町全体で大々的な研…

知らない方が幸せなのかもしれない

私は『学び合い』による授業に取り組んでいる。『学び合い』とは、「一人も見捨てなくない」という教員の願いを実現するために、人間の衝動を利用して集団をゆるやかに動かすための理論だ(と、私は考えている)。 『学び合い』の理論による授業で典型的な形…

『学び合い』的な音読

先日、国語の時間に、いわゆる「一文交代読み」を行った。その姿が、実に『学び合い』だなあと思った。子供たちの中には、当たり前だけれど音読の苦手な子もいる。しかも、新しい単元に入って初めての音読である。つっかかってしまう子がいて当然だ。でも、…

「勉強ってやっぱり楽しいんだな」

昨日、あんなエントリーを書いたせいかどうかは分からないが、今日の振り返りジャーナルに、こんな感じのことを書いている子がいた。 今日は図工をがんばりました。はじめは、ちゃんとかけるか心ぱいだったけど、思ったとおりにかけてよかったです。でも、い…

面白い授業

若い頃は、本当に糞つまらない授業をしていた。その当時は分からなかったが、今なら分かる。 「こうするのが正しい」「これをしなければいけない」「このやり方が一般的」「こうすべき」と言われることを寄せ集めて、授業をしていたから。 私自身は、別に正…

都合の良いお守役!?

『学び合い』のセオリーでは、「一人も見捨てないことが、自分にとって得であること」を語る。それに納得し始めると、子供たちの一部が「分からないところはどこ?」や「ここが分からないから教えて」など、積極的に動いてくれるようになる。私はそういう子…

1/31である、ということ

複数の理由から、最近はずっと「1/31であること」について考えている。(分母が31なのは、今年のクラスが31人学級だからだ。) 以前の私は「子供たち」に向けて授業をしていた。「子供たち」に問いを出させ、「子供たち」に説明をし、「子供たち」に…

予定通りの2日目

3日連続研究授業の2日目だった。 繰り下がりのある引き算の学習である。 昨日の「イマイチ分からない」という雰囲気から、今日は「あー、そういうことか」という反応。これは予想通り。ちなみに課題は「(繰り下がりのある引き算を)ひっさんでできる」と…

まずは初日

三日連続の研究授業、今日は初日だった。 今日の授業はある意味で、予定通りのイマイチさ。というのは、私が得意とする「同じような内容を3〜4回続ける授業」の1回目だったからだ。 昨年度の校内研究では、「四角柱の体積を、縦×横×高さ・底面積×高さの2つの…

『学び合い』を広めるということ

単学級の学校で『学び合い』をしていた時にも、勤務校内で仲間を作れるよう、積極的に動いてきた。一人より二人。二人より三人。仲間は多い方が良い。 現任校では、ありがたいことに転勤一年目から、同学年を組んだ先生が『学び合い』で授業をしてくれた。さ…

独り言

ストレスが溜まっている時に 「ああ、どこか旅行にでも行きたいな」 と呟いてみることがある。忙しくて時間がないからストレスが溜まっているのであり、本当に旅行をする余裕などないのだが、しかし、そう口に出すことで、少しだけ「旅に出た気分」になるこ…

スタートダッシュはできるのか

東日本大震災の後は、福島県では「授業中も常に窓を閉める」ようにしていた。被曝を減らすためである。4月に学校が再開されたら、今度は、「常に窓を開ける」ようになるのだろうか。窓の開閉については正反対だが、様々な報道がなされていて、いったいどれが…

子供達のいない学校は、寂しい

急な休校から、まだ一週間にもならない。 にも拘らず、完全に飽きている。夏休みや冬休みに入る時には、休み前の忙しい時期を乗り越える必要がある。(私は他の同僚よりは手抜きをして、そんなに苦労はしないが、でも、それなりに忙しい。)だから、休みに入…

少しだけ、自分を誇る

他学年の若い同僚が、放課後におずおずと私のところへ。 「来週、授業参観でやる授業について相談させて頂きたいのですが、宜しいでしょうか。土日にどんな授業にするか考えてくるので…」 それを聞いて、私は即答。 「それより、今のうちに一緒に考えましょ…

なぜ、初日からアクセルを踏むのか

冬休みが終わり、今日から授業。勤務校は二期制なので、1時間目には「2学期後半始まりの会」があり、2〜5時間目は授業時数だった。 少し悩んだが「普通」に授業をした。ここ数年で、地方の学校でも「休み明けはやっと学校に辿り着いている子」が増えている印…

何度もやったから

勤務校は二期制なので、「3学期」がないのですが、明日からいわゆる3学期が始まります。 今日はサラッと学年で打ち合わせ。今後の進め方を確認しました。が、きっと忙しいなあ。忙しいのが分かっているので、憂鬱です。妻は私以上に仕事がハードなので、私…

授業参観と、良い授業

明日は授業参観です。同僚の若い先生と、ちょっとだけ授業の話をしました。 問題解決型で算数をやる新採用の先生には「全員参加の活動」について話を、『学び合い』で算数をやる二年目の先生には課題を分けて出す方法について話をしました。また、二人に共通…

手放せない

多くの教員は「子供主体の授業」と言いつつ、子供達に授業を任せられないようです。 また、少なくない教員が「子供主体の授業」と言いつつ、ただの放任になってしまうようです。 私は、『学び合い』を継続する中で、「子供主体の授業」とはどういうことか、…

卒業文集の季節

クラスでは、子供達が卒業文集を書き始めた。今日はテーマの決定。 小学生の卒業文集と言えば、定番の内容は「行事」か「将来の夢」だろう。今年のクラスも、そういった内容が多い。でも、クラスの2割くらいは、『学び合い』のことを書くようだ。 卒業文集…

教科書の意図を読み取る

私は凝り性で、色んなものを調べたり試したりするのが好きだ。今の髪型に変えたのも、整髪料やセットの方法を試すのが楽しいから、というのが理由の一つ。基本的にオタク気質なのだ。 教員になってからは、教材や指導法に関しても、色んなものを調べたり試し…

素敵な先輩

今日の放課後、校内の研究授業の話合いがあった。他の学年の指導案検討である。授業者は私より少し年上の学年主任。なんと、10月から『学び合い』に挑戦してくれている。 その先生が『学び合い』に挑戦する前、同学年を組む初任の先生にこう語っていた。 「…

力量を高める

勤務校は2期制のため、今日から2学期開始であった。1時間目は始業式。2時間目はいきなり「10月までの漢字のまとめ」漢字50問テストをやった。結果は平均91点。秋休み明けのテストなので、まあ、こんなものだろう。今日の国語は漢字練習にして、テスト…

技術と愛と不足の話

私は「技術」を前面に出さずに授業をしたいと思っている。とは言え、全く使用していないわけではない。私の授業の基盤は、教員4〜7年目の頃に作られた。同じ学校に勤務していたY先生という県内では非常に有名な算数の大家から学んだことが大きい。『学び合い…

大丈夫だよ、と伝えてあげたい

『学び合い』に出会って心から良かったと感じるのが、他者の喜びを心から喜べるようになったことだ。自分が所属している集団の誰かの喜びは自分にとってプラスになるのだ。また、自分がつながっている人とつながっている人(つまり、知り合いの知り合い程度…

正解のない課題

アクティブ・ラーニングには「正解のない課題」が必要だ。 そんな話を度々聞く。なるほど、その通りだろう。けれど、私の『学び合い』の授業では、正解のハッキリとした課題を出すことがほとんどだ。むしろ、必須だと思っている。それでも、子供達はアクティ…

まずは授業!

夏休みが始まって1週間が過ぎた。 この間に私がやった仕事は、保護者さんとの面談の他には、基本的に「授業準備」だけだ。もちろん、事務作業や教室の整理などもやった。が、私にとってはそれらは「仕事」ではない。ただのこなすべき作業である。 私が授業準…

授業参観

今日は授業参観でした。こんな時期に(笑) さてさて、忘備録として今日の授業について記しておきます。『学び合い』の授業をそのまま参観日に行うと、保護者さんには「飽きる」ものになりがち。子供たちがひたすら解いて、話し合って、の連続で、「我が子」…

トップランナーは走るのだ

社会に引き続き、算数も(単元の途中だけれど)、単元『学び合い』をスタート。本当はもっと早くから可能だったのだ。でも、研究授業の関係で、一単元一課題のままにしておきたかった、という私の勝手な都合でストップしていただけ。 でも、もうトップランナ…

居場所づくり

教室は、全ての子にとって心地良い場所であって欲しい。全ての子に居場所があるクラスを作りたいし、作らなくてはいけない。だが、それは簡単なことではない。少なくとも、私が一人でできることではない。だから、子供達と一緒にやるしかないのだ。 私は、自…

読めない!

社会の単元『学び合い』は、4時間目にして急激にレベルアップ。このスピード感なら、もっと課題のレベルを上げた方がいいかもしれませんが、不安感の強い子のフォローがどこまで可能かどうかが見通せず。とりあえず月曜日には、子供達と相談しなければならな…