『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

年度末は難しい

3月は意外とクラスが落ち着かないものだ。 教員は終わりが見えてきてちょっと気が抜ける時期だろう。でも、子供たちにとっては違う。進級や進学への不安、クラス替えへの不安がある。 仲良しのあの子と離れるかもな。 次はどんな先生だろう。 色々と不安材…

全ては私が悪いのだ

いつの話かは書かない。プライバシーに配慮するので、全てが事実ではないが、全くの嘘でもない話として読んで欲しい。 授業中、遠くから怒鳴り声が聞こえた。気になって見てみると、怒鳴られているのは、特別支援学級の子だ。怒鳴っているのは交流学級の担任…

そんなもんですよ。

教員ではないAさんという方が、私の授業を見て、気に入ってくださったことがある。Aさんは褒めてくださったが、私は 「いやいや、私の授業が大したことないのは、私自身がよく分かっています。だから、毎年、授業を変えるんです。同じ授業はしません」 とい…

教室内の差別構造

スクール・カーストという言葉は問題点をボヤかすように感じるので「教室内の差別構造」という言葉を使うことにする。 教室内の差別構造は、どうやって作られるのか。誰が何のために作るのか。それをここ数年、考え続けてきた。 教室内の差別構造を作る教員…

それでも前に進むのだ

当然のことだと思うようにしてきたから、嫌でもないし腹も立たないんだけど、ここ数年、半分は周囲に合わせながら仕事をしてきた。私のフルスロットルの授業は、周囲が引く。引くだけでなく、傷付く人もいる。人と「ちょっと違う」授業ならまだしも「全然違…

組織の力

私の後輩から聞いた話。 後輩の働く学校に転入生が来ることになった。元の学校の先生の話では、かなり指導が大変だったらしい。どんな子が来るんだろう。と心配していた。が、あれ?来てみたら何もない。明るくて素直な子だ。 「どういうことなんでしょうね…

答えは真逆にあるわけではない

教員になるような人は、自分が児童・生徒だった時に学校教育に適応し、良い思い出を持っている人が多いのだろうか。しかし、ネットを見ていると、従来主流となってきた教育に対してルサンチマンを抱いている教員も少なくないと分かる。私の場合、学年によっ…

恥ずかしくないのかな

教員「これから、クラスの係活動を決めます。希望調査用紙を配りますので、どんな係をやりたいか書いてください。希望は必ず第3希望まで書くようにしましょう」 児童「やりたい係が1つしかないのですが、どうすればいいですか」 教員「絶対に3つ書くように…

ズレていく感覚

様々な方から、苦しい学校の話を聞く。本来なら「ハミ出し者」であるはずの私のようなタイプが教員生活を楽しみ、従来の価値観で言えば王道且つ真っ当なタイプの方が、息も絶え絶えになっている話も聞く。 私個人としては、そうなっていく傾向もかなり前に掴…

合わない子はどうするんですか。

『学び合い』に関してよく聞かれる。 「あなたのクラスには『学び合い』が合わない子はいないんですか?合わない子はどうするんですか?」 私はいつも 「当然います。そういう子は『学び合い』が良いと考えている子が支えてくれています。『学び合い』の恩恵…

おめでとうございます

元保護者さんから、成人式の写真を送っていただいた。なんと、ネット掲載許可も得ているとのこと。なので、載せさせてもらう。 男は誰だかすぐに分かるが、女の子は難しい!女の子は変わっちゃうからねー。 1年間しか担任しなかったけれど、めちゃくちゃ思い…

曖昧な立ち位置の狡さ

時々、自分の狡さに気付いて恥ずかしくなる。 ある時には、「自分は他の学校関係者とは違う変わり者だ」という立場で「学校や教員は、○○だから駄目なのだ」と断罪し、別な時には「学校は○○であるべきだ」とまるで「学校教育の代表者」であるかのように発言を…

また負けました

Twitterで石川さんからこんなコメントをいただきました。 まあ、「おーい、出てこーい」のたとえが、瞬時に理解できるくらいのインテリジェンスが、教員におおむねあった時代は終わったわけですよね。ぼくは、やっぱりそういうことは重要だったらしい、と最…

先人の教えは正しい

職員室で起きることは、教室でも起きる。 教室で起きることは、職員室でも起きる。 先人の教えは正しいなあ。 ここ数年、いわゆる「スクール・カースト」について考えてきた。なぜ、教室にスクール・カーストができてしまうのか。その答えは簡単で、職員室に…

多様性を生かせない学校

「授業づくりネットワーク」誌の最新号を読んだ。 今号も考えさせられる記事が満載だった。武田緑さんのお話、じっくり聞いてみたいな。 授業づくりネットワークNo.37―多様性を受けとめる教室 (授業づくりネットワーク No. 37) 発売日: 2020/12/18 メディア:…

分かっていたのに

年末年始に書き物をしている。その為にブログの記事を読み直しているんだけれど、俺、すごいこと書いているな…。 2019-03-31から1日間の記事一覧 - nao_takaの『縦横無尽』 分かっていたのにね。本当に消えてしまい。

リセット

お正月からこんなブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。 新年を迎えても全くめでたい気持ちになれませんが、それでも、今年も宜しくお願い致します。 春にこんなことを書いていました。私の予感って結構当たるんです。 2020-05-05から1日間の…

先見の不明

ある種の覚悟を決めて書く。 私は、今年、校内のあることについて2点「これではダメだ。こうすべきだ」ということを主張してきた。しかし、周囲は理解不能だったと思う。 「いやいや、高橋さん、そんなわけないでしょう。プラスになることはあっても、マイナ…

原稿を書くための下書き的な殴り書き

普段の授業に四苦八苦していた先生が、ネットで情報を集め、本を読み、教材研究をして授業をする。発問も練った。板書もきれいに書けた。子供達はたくさん発表したし、「楽しかった」と言ってくれた。テストの点数も上がった。仕事が楽しくなってきた。先生…

本当の姿は普段の姿

小学館から著書を出してもらっているので書きにくいのだけれど。ドラえもんが嫌いだ。 詳しく言うと、ドラえもんのジャイアンが嫌いだ。 もっと詳しく言うと、映画のドラえもんのジャイアンが嫌いだ。 できるだけ正確に言うと、映画のドラえもんのジャイアン…

無自覚

学級を荒らしてしまう担任も、 学校を荒らしてしまう管理職も、 自分の立ち振る舞いが荒れの原因になっていることには無自覚なのだろう。 だから私も、自分が無自覚なまま荒らしていないか、時々立ち止まって考えるようにしている。すると、改めるべき点が次…

「先生には言わないで」

ずいぶん昔の話だから、書いてしまおう。 若い時、めちゃ学級経営が上手い先輩と一緒に働いたことがある。授業中は規律がありつつ発言も活発、行事も盛り上がっていて、何でもクラス全体で協力して活動しているように見えた。 私だけでなく、他の同僚からも…

テスト分布表と「かわいそう」

私の実践で特に批判が多いものの一つに「テストの点数分布表」がある。 流動型『学び合い』の授業づくり: 時間割まで子どもが決める! (教育単行本) の100ページに載せたものだ。これは、西川先生がTwitterやブログに書かれていたことを元に、私なりに考えて…

『学び合い』と凝集性

『学び合い』と凝集性について「誤解だよなあ」と感じることが多いので、こんなことをTweetしてみました。よかったらご覧ください。 私の『学び合い』による授業では、「みんなができる」は「一人も見捨てないクラス」への第一歩にすぎません。簡単な課題を…

私はそうは思わない、というだけの話

研究授業シーズンなのだろうか。SNS上で、研究授業についての発言を多く見かける。その中に「私はそうは思わないんだけどなー」という話を二つ見つけたので、自分の考えを整理しておきたい。その二つとは、こんなものだ。 研究授業だからといって、特別な授…

書けない?

ブログに書こうとして書ききれないテーマがあって、更新が止まっている。どうしても書きたい。が、どうにも書ききれない。 ああ、そうか。これ、本にしなきゃいけないやっだ。ということで、書けずにいる原稿に手をつける時がきたのだと思います。藤原さん、…

自分の輪郭を意識する

今朝は「みん職」さんのご依頼により、『学び合い』について、クローズドな場でお話をさせていただいた。オンラインゼミというのかな。非常に楽しかったけれど、こういう場ではどうしても喋り過ぎてしまう。もう少し余白のある話をする方が、聞きやすい方が…

ならば

明日は、朝から『学び合い』に関するセミナーでお話をする。杉山さんからのご依頼だ。 『学び合い』での授業に苦労している人がいることは、分かっている。そういう人を指して 「『学び合い』はダメなんだ。すぐにやめたほうがいい!」 と言う声が上がる。も…

無理なものは無理だ

こういう変なTweetに反応があるから、よくわからない。 ちょくちょく「個別最適化」という言葉への嫌悪感を書いていますが、もっと嫌いな言葉があります。それは、「一人一人に寄り添う」です。こういう「実現不可能なのに、正しそうな顔をしてのさばってい…

「書かせようとしない」ということ

Twitterにも書いたとおり、振り返りジャーナルが楽しい。 振り返りジャーナルがめちゃ楽しい。毎日、3ページとか7ページとか10ページとか書く子がいる。楽しくなくちゃこんなに書けないよね。どんどん量が質に変わっていくのも楽しい。2年生ってすごいなー。…