『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

なめられちゃいけない!

またまた,大人げないことをやってしまいました。


町の事業の一環として○○センターの方をゲストティーチャーとして迎えることとなりました。内容は「からだに良い△△作り」です。(学校外の方の事なので,伏字でお許し下さい)
○○センターの方は,こんなことをおっしゃいました。
「町の事業ですので,進行も準備も全てお任せ下さい」
「子ども達には,からだに良い△△のメニューを考えさせておいて下されば,後は先生にやって頂くことは特にありません。宿題でも結構ですので」


わたしは,にこやかに(本当ににこやかにですよ!)こんなことを言ってしまいました。
「授業はわたしの仕事ですので,進行というか授業はわたしの方で進めますね」
「子ども達にからだに良いメニューを考えてと言って考えられるなら,授業をしなくてもよくなってしまいますよね?事前の指導についても,わたしの方で,もう少し考えさせて下さい。それがないと,ただ△△を作って楽しかった!で終わってしまいますから」


○○センターの方はビックリ。そりゃあ,そうでしょうね。この流れで,町内の全ての学校で10年くらい続けている事業です。けれど,こんなことを言う人は居なかったのでしょう。だから,この流れで続いていたのでしょうから。むしろ「おまかせ下さい」と教師を楽にすることで,教員の要望を満たそうとご努力なされてきたんでしょうね。


「でも,去年の授業でも,子ども達って,意外とからだに良い△△がどんなものか分かっていましたよ」
「終わってからの感想でも,自分の生活を反省していた子も多くて…」
○○センターの方はそうおっしゃっていました。
ごめんなさい。でも,それって,元から知っている子が知っていることを使っているだけで新たな発見はないし,知らない子は知らないままで学びもないし。感想も,気がきく子は,その程度の事は書きますよね。とはさすがに言わず,笑顔で
「でも,もうちょっと良い授業にしたんです^^」
と言って跳ね返しちゃいました。本当に大人げない。


もちろん,○○センターの方は悪くありませんよね。悪いのは学校です。
舐められているんですよ。授業というものを。
4時間も時数をとる事業なのです。4時間あったら,どれほどのことを子ども達が学べるか!それを思えば,簡単に「おまかせ」なんてしちゃいけないのに,「△△を作れば,子どもが喜ぶだろうし,自分も楽だし,オッケー!」と学校がお気楽でいるから舐められるんですよね。
なんてことを考えて,外部の人までもビックリさせるのが本当に大人げないですね。


これが一昨日の話。
今日,○○センターの方が学校に来て,もう一度,プランを練りなおしました。「流石プロ!」という提案を頂きました。
もちろん,専門家が知識を披露したからと言って,全ての子どもが興味を示すわけではありません。そのあたりの「授業デザイン」はわたしの仕事ですから。課題を示し,それに向かわせるのは,教師の責任です。