『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

手を洗おう!という話

ストレートには書けないので,比喩で書きます。分かりにくいですが,ご勘弁ください。


架空の話です。


トイレに入って,手を洗わないまま料理をしている人がいるとします。
全く洗いません。
わたしは「おいおい!そりゃないだろうよ!」と思って注意します。が,言うことを聞いてもらえません。
その人も,ちょっとは汚いと思っています。でも,ウンコがついているわけでもないのだから大丈夫だろうと思っています。
で,その料理を人に食べさせ続けたら,そのうち,食中毒事件が発生するでしょうね。


そうなったら,わたしは
「ね?言った通りでしょう?手を洗いましょうよ。絶対ですよ!」
と強く強く言うでしょう。・
が,これまた分かってもらえません。
「でも,わたしは新鮮な材料を使ったんですよ!」
「ちゃんと火も通しましたよ!」
「おいしいと食べてくれた人もいますよ!!」
といかに自分が一生懸命にやったかを涙ながらに説明され,自分に落ち度がないと主張されてしまう。。。
食中毒を起こした人のお腹が弱すぎるんだ!と言わんばかりの勢い。
わたしからすると,ふざけているとしか思えません。
でも,その人は本気なんです。一生懸命に料理しているのは本当なのです。善意の人なんです。




もちろん,わたしの手は清潔で,一切汚れていない!なんて思っていません。
だからこそ,手を洗うんです。一生懸命洗うんです。
自分ではきれいになったつもりでも,心配になってしまう時もあります。
洗い過ぎて病気にならないようにしなくちゃ,なんて感じてしまうくらいに一生懸命に。
挙句の果てに言われてしまうのです。
「誰もが,高橋のように手を洗えるわけではないんだよ」
なんてね。
だからこそ,周囲から「よく洗っているね」と言ってもらえると嬉しくなります。


それなのに!ああ,それなのに!
わたしには,手を洗わずに料理している人を止めることができません。
外部の人から見たら「ちゃんと止めろよ!」と思われることでしょう。
でも,できないんです。
わたしにできるのは,自分が一生懸命に料理をすることだけです。


料理の方法が違っていても,かまいません。
味付けが異なっていても,そんなのは人それぞれです。
器だって,食べ方だって,お好みでどうぞ。
でもさあ,それ以前の話じゃないですか。
何で気付かないのか,何で分からないのか。
わたしには分かりません。



そんな人がいたら,どうすれば良いんでしょうね。
悩みに悩んで,胃の痛い毎日です。