『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

「冬休みくらい、休まないと」

昨日の新聞で
「夜遅くまで残業している社員は、がんばっている人だ――。残業にこんなイメージを持っている上司の下では、部下が長時間労働する傾向にあることが内閣府の調査でわかった。」(朝日新聞 2013年12月22日)
という記事を読みました。
そりゃ、そうだろうと思います。管理者というのは、集団の方向性を定める役割をしていますから。
部下が、上司のイメージ通りに働こうとする、という側面もあるでしょう。
また、上司が、部下の勤務時間が長くなってもそれを良しとし、対策を取らないという側面もあるでしょう。
加えて、そういう上司は、自分が見込んだ部下にはどんどん仕事を与え、仕事量が膨れ上がっても「昔の俺も苦労したんだ。お前も頑張れ」と喜んでいる場合もあるでしょう。わたしは、こういうパターンだなあ。ま、頑張りますけど。


ところで。
学校だと、長期休業前にこんな風に言われることがよくあります。
「先生方は、学期末に大変忙しくしていたんですから、冬休みくらいはゆっくり休んで下さい。」
聞きませんか?この言葉。よく聞く言葉ですよね?
以前は「優しい言葉だなあ」と感じていました。今では「小さな親切、大きなお世話」だと感じます。そんな「方法レベル」のことはいいから、集団の方向性を決めて欲しいよなあって。
つまり、「どんな3学期のスタートにすべきか」を示し、その姿が学校や子供達の為にいかに必要かを述べて欲しいのです。
それがあるから、個々人がどんな冬休みを送るべきかを考えることが出来るのです。
体調が優れない方は、ゆっくり休むべきでしょう。健康第一ですから。また、勉強が足りないと感じている人は、勉強すれば良いのです。3学期に仕事を残さないために、休み中にやっておくというわたしのような者もいるでしょう。
良い冬休みの過ごし方なんて、千差万別です。大人なんだから、自分で決めればいいのです。「良い過ごし方」を決めるのではなく、「良い過ごし方かどうかを判断する基準」を決めればよいのです。そのためには「課題」が必要であり、それを達成できたかどうか「評価」すればよいのです。
それなのに、真面目な先生は、「ああ、冬休み中はあんまり仕事しない方が良いのかな」と半ば本気で信じちゃうのかもしれません。不真面目なわたしには分かりませんが。


でも、『学び合い』を嫌うタイプの管理職は言うでしょうね。
「先生方は、学期末に大変忙しくしていたんですから、冬休みくらいはゆっくり休んで下さい。」
って。多分、親切心からなのでしょうけれど。逆に
「先生方は、仕事が遅いんですから、冬休み中にもっと仕事を片付けておきなさい。」
なんて言うのは聞いたことありませんが、そんなことを言う上司がいたら、それはそれで大馬鹿野郎ですけれど。


近年では、教育界でも、管理職の研修として「マネジメント」が取り上げられることが増えているそうです。
『学び合い』に対する理解が広がったら、教師ももう少し働きやすくなるのになあと思います。
広がっていないものは仕方がないので、わたしは、自分自身に課題を与え、自己評価しています。また、子供達の姿を見ることも自己評価になりますね。
こういう場に自分の考えを書くことも、自分に課題を課すためです。「ブログに書いちゃった以上、頑張らないとな」というように。このエントリーを書いた以上、冬休み中も頑張って仕事をしなくちゃね。
もちろん、「冬休み中くらい休まなくちゃ」という先生がいても全く気にしません。大切なのは、どんな3学期のスタートを切るかであり、それが3月の子供達の姿にどう繋がっていくのかですから、休むべき人も居ます。


ちなみに、わたしが自分に課した課題は
1.子供達が3学期始まってから直に全力で勉強できるように準備する。
2.卒業に関わる諸々の行事の準備をする。(卒業式、6年生を送る会など)
3.卒業アルバム作りの準備をする。
4.3学期に書く書類関係を、冬休み中に書けるだけ書いておく。
5.学校のホームページの更新。
6.教室と職員室の机の片付け
以上です。
早く終わったら、学年通信と週案を3月分まで考えておこうかな。
でも、仕事を頑張るのは明日から!
今日は、子供達のためにクリスマスケーキを焼くのが、わたしにとって最も重要なミッション。休みなく働ける人間はいません。オフの日も絶対に必要です。
オンとオフが融合してこそ、良い仕事ができます。
大切なのは、自分で方法を選択できることだと思います。職場がそういう場になれば、働きやすくなるのになあ。