『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

良い授業ってどんなものかな

教師の仕事とは、良い授業をすることって考えています。
でも、教師になって最初の5年間は「45分間の中で教師が何をするか」しか考えていませんでした。
でも、段々と「45分」という枠組みにとらわれていては、子供達の力が伸びないことが分かってきました。
20代後半くらいから、当時同僚だった先輩の導きもあり、単元のレベルで授業を考えるようになりました。30歳を過ぎた頃から、単元全体を見通して授業をデザインすることが可能になってきたなあと思います。良い授業かどうかは、単元を見通してこそ見えてくるということです。


子供達の力を伸ばそうと思ったら、45分という短い時間でどうにかできるはずがないのです。
研究授業等で「いかにも45分の中で変わったように見せている授業」も多々見ますけどね。でも、それはマヤカシでしょう。


30代も後半に入った現在では、単元という枠を超えて、もっと長く・広く授業を考えることができるようになってきました。
例えば、「過去の学習(既習事項)との繋がり」は、前時との繋がりしか考えていなかったのが、前単元との繋がりを考えるようになりました。さらに、インタラクティブ・カリキュラムを取り入れることで、他教科で学んだことがどう繋がってくるかも考えるようになりました。
また、「今後の学習との繋がり」でも同様です。初期には、その日の授業はその日で終わり!でした。でも、次時との繋がりを考えるようになり、次の単元との繋がりを考えるようになり、1学期の時点で2学期・3学期のことを考えるようになり、中学校・高校進学後のことを考えるようになり、10年後・20年後のことを考えるようになり、というようにどんどん先のことを考えるようになりました。
そして、インタラクティブ・カリキュラムによって、国語科の学習をしながら、この学習が算数科や社会科にどう展開していくのかが自然とイメージできるようになってきました。


インタラクティブ・カリキュラムの面白いところは、無理矢理つなごうとしなくても、なんとな〜く繋がっていくのです。
考えてみたら、国語科とか算数科とか理科とか社会科といった枠組みには、大した意味は在りません。「教科の特性」なんて言いますが、でも、そんな「教科」なんてないんです。だって、「国語科」には、国語学と現代文学と古典文学と漢文学と・・・、というように様々なジャンルが混ざっています。そう考えると、もともと「国語科」なんて「色々ごちゃまぜ」なんです。だったら、国語科と算数科が混ざったっておかしくないでしょう?大人が勝手に作った教科の垣根なんて、子供達は易々と飛び越えてくれます。


良い授業って、「繋がっていること」だと思うんです。
過去の学習と繋がっていること。未来の学習と繋がっていること。さらに、インタラクティブ・カリキュラムで、複数の教科が繋がっていく


そして、最終的に繋がって欲しいのは、子供達の「幸せ」、ですね、わたしの場合は。