『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

バランスと融合

昨日、わたしのクラスでやっと「テスト平均点100点」を達成しました。
国語のテストでした。
「やっと」というのは、「待ちに待った」ということではなく、「卒業を来週に控えたこの時期に」というニュアンスです。


わたしは、「圧倒的」なクラスを作りたいなあと考えてきました。
福島県の端にある小規模僻地校に、こんな素敵な子供達がいるんだぞ!というのを示したい。そして、自慢したい。
そう思ってきました。
ですので、学び合う姿も、学習発表会や陸上大会のような行事も、学習レポートも、テストの結果も、全てにおいて、ちゃんと結果を出したいなあと考えてきました。
でも、これって子供達にとってはシンドいんですよね、なかなか。
変な言い方ですが、「テストの点数」だけをわたしが求めていたら、もっと早く全員100点は達成できたでしょう。
けれど、学習レポートを書きながらというのはなかなか難しい。
子供達は、わたしの「もっともっと!」という要求に、よく応えてくれたよなあと思います。


それを可能にするには、学び合うことが「助け合うこと」ではなく「向上すること」に繋がらなくてはいけないし。
チームワークの高まりが、教室の外に出ても発揮されなくてはならないし。
学習レポートを書くことが、テストの点数に繋がらなくてはならないし。


念のために申しておきますが、学習レポートをただ書いても、テストの点数は上がりませんのでご注意下さい。
むしろ下がるかもしれません。


じゃあ、どうすればいいのか。


わたしが出した答えは「融合」という考え方でした。
「子供主体で生き生きと学び合うこと」と「テストの点数」を相反するものにするのではなく、それを融合させればいい。
「日々の生活」と「行事」を融合させればいい。
助け合うことと向上することが融合させればいい。
そうすれば、多面的な結果を出すことができるのです。それはつまり、多面的に子供達が成長できるということ。
最終的には、「今」の学校生活と、「未来」の幸せを融合させたい。それがわたしの目標であり、願いであり、責務です。


「色々なものを、どうやってバランスよくこなしていくか」という話が、教育界に溢れているように感じます。あくまでわたしの印象ですが。
けれど、そこに本質はないと思うのです。
「学校において、絶対にやるべきことは何か。そして、それらが、自分の指導の中で結びつき、融合しているか」
そこをもっと考えていきたいな。