『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

学芸会へ向けての語り

11月に勤務校で学芸会があります。
その練習を9月から始めました。練習を始める前に語った事をちょっと記しておきます。



11月に○○祭(勤務校の学芸会の愛称)がありますね。皆さんにはダンスをやってもらいます。
あ、ちょっと「え?」って顔をした人がいるね。そうだよね、去年も一昨年も劇をやったんでしょ?だから、劇をやるものだと思っていた人もいるでしょう。だからこれからなぜダンスをやるのか、、そして、そもそもなぜ○○祭なんてものをやるのかを3つお話しておきますね。
一つ目。あのね、なんの為に○○祭をやるのかと言うと、みんなが成長した姿を、家族や○○地区に住んでいる人に証明するためにあるんです。地域の人達は、この学校をとても大切にしてくれていますよね。だから、登校中の皆さんを見守ってくれていたり、○○や○○といったことで協力してくれたりするんです。家族のお世話になっていることは、今さら話さなくてもいいよね?そのおかげでみんなは学校で楽しく学ぶ事ができている。だから、「皆さんのおかげで、私たちはこれだけのことが出来るようになりましたよ」と証明する責任があるんだよ。その責任を果たしなさい。
二つ目。だったら、1・2年生の時と同じじゃ物足りないと思わない?新しいことにチャレンジして、「こんなこともできるようになったんです」って見せて欲しい。だから、ダンスなんだ。しかも、ダンスには、劇よりも良い所があってね。それは、<中略>なんだよ。
三つ目。ということで、これをやってもらおうかと思って。
(映像を見せました。今年は、EXILEのRISING SUNです。子供達から、「えー??難し過ぎ!!」「こんなの無理!」という声)
ああ、今の反応で、100%大成功だと確信しました。みんな、こんなに難しいものは無理!って思ったでしょう?だったら、本番は大成功ですよ。あれ?意味が分からない?だってさあ、みんなが最初に見て「これなら出来そう」って思うようなことは、本番で観客が見ても「これなら出来そう」って思うでしょ?みんなが「こんなの無理!」って思うようなことなら、見ている人も「えー!!こんなこと出来るなんて!!」ってビックリしてくれるでしょう?成長したことの証明になるでしょ?だから、みんなが出来そうなことをやっちゃいけないんだよ。


はい、みなさん、このダンスを見て、出来そうだと思う人?無理だと思う人?みんな無理そうか。じゃあ、これで成功間違い無しだね。



ここ数年、同じようなことを語っています。
一応述べておきますが、劇を否定しているわけではありません。劇をやるなら、劇の価値を語ることが必須なのです。
大切なのは、何をやるかではなく、なぜやるのか、何のためにやるかなのです。