『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

新学期スタートに向けて

火曜日から2学期が始まります。夏休みが明けて、久し振りに全員が集まります。そうなると学級内でもちょっとした緊張感があるもの。休み明けで少々ダラダラとしているように見えても、それは緊張感故かもしれません。ですから、できるだけ早く調子を取り戻したいですよね。

というわけで、初日に語ることを考えています。基本的な方針は、以下の通り。

  1. 今までの努力を思い出し、その上で「もっと!」という気持ちを持てるようにすること
  2. そのためにも、明るく、希望のある話とすること

 

わたしは「前向きな語り」と「後ろ向きな語り」を意識して使い分けています。

前向きな語りとは、「この努力の先に、幸せが待っているよ」という語りです。例えば、

「これからの未来、必要とされているのは人の力を上手に使える力だよ。ノーベル賞だって一人の天才が受賞する時代じゃなくなってきた。多くの仲間の仲間と力を合わせて幸せになる力を育ててね」

「みんなは中学校に進学するときに、初めて“クラスの友達と別れる”という経験をする。同じクラスになれるのは、この中の3〜4人だよ。でも、みんなは誰とでも仲良くできているんだから、誰と一緒になっても心配ないよね」

といった感じ。

後ろ向きな語りとは、「もしも、『学び合い』でなかったら・・・」という語りです。

「世の中、自分だけ幸せならいいって奴が一番嫌われるよね。そういう人は、上手くいっている時は調子に乗っていても、困った時に誰も助けてくれない」

みんなは中学校に進学するときに、初めて“クラスの友達と別れる”という経験をする。その時、仲良しの人と同じクラスになれるとは限らないよ」

といった感じ。

 

初日に語るなら、断然前者。緊張状態の子供達が多いと予想されるんですから、不安を煽る必要はないでしょう。2学期も楽しくなりそうだぜ!という気持ちを持って進んでもらう方が、安心して登校できます。とりあえず、語ることは

「2学期には、『このクラスが日本一だ!』と言えることが山ほど起きそう。俺には見える!俺だけじゃないでしょう?だってさ、・・・。」

って感じでしょうか。1学期の良かった点を具体的に挙げたいと思います。その布石は1学期のうちから打ってあって、「このクラスの良い点」を子供達に書いてもらって、黒板に貼ってあるのです。学級経営なんて、そんな小さなことの積み重ねなんですよね。