『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

単元計画表

今日は明日配付する「単元計画表」を印刷しました。わたしは、単元計画表をブログやFacebook等にアップしていません。様々な会で発表する時にもなるべく提示していません。なぜかというと「真似されると困りそう」だからです。

 

といっても、秘密主義なわけではありません。困りそうなのはわたしではなく、真似されたクラスの“子供達”。

わたしのクラスでは、基本的に単元計画表を配付して、注意事項の確認をすれば「はい、どうぞ」で勉強します。色々と試して、単元計画表を作らなくても学習できることは分かっているのですが、それだと途中で“ちょっとストップ!”と言う回数が増えてしまいました。ものすごく非効率的です。なので、注意事項は最初に示しておきたいし、それを各々が確認できるようにしたいので、今のところは単元計画表を使っています。


単元計画表は、なかなか効果的な物です。同僚の中で真似をしてくれた方も何人もいます。が、もちろん、合う場合もあれば合わない場合もあります。

その「合わない場合」を見ているので、「真似したけれど、上手くいかない」という様子がリアルに予想できてしまいます。単元レベル『学び合い』の「火傷具合」は、単位時間毎の『学び合い』よりも大きいと思うんです。一単元

「はい、どうぞ」

と任せるには覚悟も必要ですが、それなりの「感受性」が教師に求められると考えています。それがないと、ただの放任です。


しかも!

わたしは単元計画表の形式や中身をコロコロ変えます。改善に次ぐ改善で、完成型はまったく見えていません。というか、子供達に相談しながら作っているものなので、形が定まることはないと思います。しかも、実験的な意味合いもあって、同時期の学習でも教科によって形式が違っていたりします。

「これが、わたしが作っている単元計画表です」と言いようがないんです。

ですから、余計に外に出しにくいのです。

 

 

でも、そうとばかりは言っていられないかもしれません。

わたしの狭い経験からしか言えませんが、『学び合い』の3か月の壁(とどなたかがおっしゃっていたような気がするのです。なるほど!と思ったのですが、どなたの言葉か、ご存知ないですか?)を超える一つの手段として単位時間レベルの課題から、単元レベルの課題へ移行することは有効だと感じています。今後、『学び合い』が広まっていったら、単位時間毎の『学び合い』では物足りなくなってくるクラスが増えるでしょう。

そのために、入門期における課題作りの話だけではなく、発展・継続のための授業作りについて発信していきたいし、そういう仲間を得たと思っています。

それは、課題をいじくり回すだけではなく、授業をどうデザインするかという話になってくると思うんです。そのためにも、単元計画表についてもきちんと説明できるように整理していこうと思います。