『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

旗を立てる 2

前回は「より太く揺らがない旗を立てる」ということを書きました。

わたしは、一単位時間レベルの授業でも、10時間以上の単元でも、「この学習で目指すことは・・・」という話をできれば3分、長くても5分くらいで説明するよう心がけています。7分とか8分になってしまうこともありますが、それだと話している間に、聞いている子がどんどん減っていくんですよねえ。

課題作りで“お手軽”なのは、「教科書の○ページから○ページまでを全員ができる」でしょう。簡単と言えば簡単。でもそこに「できる、というのはただ終わらせるだけじゃだめですよ」や「こういうことに気を付けましょう」や「みんなを考えることが自分の将来の幸せに繋がっているんですよ」という話を加えて3分にまとめる、そこまで考えると簡単なようで意外と難しいでしょうね。

しかも、こういう短い語りであっても「揺らぎ」が生じます。

例えば、

  • 「分からないことは、どんどん聞こう。聞ける人になるのが大切ですよ」

という話と

  • 「分からない人がいたら、どんどん教えてあげよう。教えてあげられることが大切ですよ」

という話。一見どちらも正しい感じがしますし、『学び合い』において定番な話に感じます。でも、これって矛盾してませんか?だって、「聞けない人が聞けるようになるには、簡単に『教えてあげるよ』と言わずじっくり待ってあげる必要もある」と言えるでしょう。無闇に「教えてあげるよ」と言いまくっていると「聞ける人」が育ちにくいかもしれません。

もしかすると、教師が何も考えずにこんなことを語ったら

「矛盾してない???」

と心の中で突っ込んでる子がいるかもしれませんね。

じゃあ、

「聞ける人が増えるように、教えてあげるって言わなくていいよ」

と語ったらどうなるでしょう。そうするとできないままの子が増えますよね。で、教師が怒っちゃったりして。

「なんでできない人を放っておくんだ!!!」

なんて。

あとは「聞く人が少な過ぎる時は聞くことを促して、教える人が少な過ぎる時には教えることを促して、バランスを取る」なんて意見もありそうですね。でも、取れますかね、そんな絶妙のバランスを。すぐに倒れそうな気がします。しかも、バランスを取る行為って物凄く「揺らいで」いますよね。ヤジロベイのように。わたしは過去、こんなことを思い悩んで揺らいでいました。

こういう矛盾を解決するには他の誰かの意見に頼っていては無理です。だって学級の様子は千差万別。一つ一つの学級は違うんだから、解決策は結局「子供達と授業者の関係性」次第なんだと思っています。

聞くと教えるという単純なことだってこうして揺らぎが生じます。だから、「揺らがない」って物凄く大変なんです。わたしなんかにゃ無理です。絶対に揺らぐ。もしかしたら、悩まず語れる人なら大丈夫なのかもなあ。でもわたしは悩むし、揺らぎます。ですから、その揺らぎを最小限にとどめる策を日々練っています。この策については、また後日。

 

その上で『学び合い』では、だんだんと「教科書○ページから○ページをみんなができる」という課題からレベルを上げていく必要があると感じています。ここまで書きたかったけれど、行かなかった。残念。。。

う~ん、この話、あんまり進まなかったなあ。ちょっと飽きてきました(笑)こんな性格だから揺らいじゃうんでしょうね、やっぱり。