『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

単元を任せる

わたしが「単元全体を任せる『学び合い』」を始めた理由は、一単位時間毎の『学び合い』に次のような問題点を感じたからです。

  1. 学習内容を一単位時間毎に均等に分けるのは到底無理である。
  2. 一人一人、時間をかけて学びたい内容は違う。
  3. 気候や体調等の要因で、日によって学習の進み具合も違う。
  4. こういった様々な要因で、子供達が「学びにくさ」を感じている。

ということで、単元を任せるようになっていきました。最初は特に「単元計画表」というものはなく、「教科書を見てやってね」という形でした。

単元を任せるようになってから、以下の問題点に悩みました。

  1. 学習がある程度進んでから後出しで「ここで大切なのは、・・・」と付け足すことが度々あった。
  2. 後出しを続けていくとトップランナーが走れない。(後で言われると、やり直しになって面倒)
  3. その結果、全体が停滞する。

それを解消するために、単元計画表というようなものを作り、後出しでの指示や説明を極力減らすようにしました。けれど、当初は

  1. 計画表通りに学習を進めるだけになってしまった。
  2. 指示が細かすぎて、それを「こなす」のが大変になった。

なんてこともありました。それを子供達と相談し、改善しながら今の授業になっています。ちなみに、ちょっと前にこのブログで出した計画表と、今週になって配った計画表ではちょっとだけ変えたところもあります。常に変化し続けていくのです。授業ってそういうものですよね。

 

 単元を任せる学習が軌道に乗ってからずっと考えているのが「単元の分析」です。この単元では「ここ」が大切なんだよ。「これ」ができるようになってね。とピンポイントに示すことができないと、任された方は大変です。でも、ピンポイントで示すと、新たな問題も発生します。

 それは、「テストは途中経過も評価しようとする」ということ。

 その教科が好きな人は「ここに辿り着くまでには、ここも通るはずだ」という思い込みがあるのですよねえ。そして、その思い込みが学校の常識化して、それに合わせて様々な教材も作られている・・・。

 だから、違う道を通った子には解けない問題が出てきちゃうんですよ。本当は違う考え方で勉強するのが向いているだけなのに。この辺りのことは、何にも混ぜない『学び合い』を継続的に実践している方々と集って、語り合いたいですね。