その1 の続きです。
最初に書いておきますが、インタラクティブ・カリキュラムというのは、みゆき会の三人で研究&実践している授業ですが、三者三様の取り組みでもあります。基本的な理論は共通です。でも、それをどう具現化するか、という点では三人の個性が出ていると思います。
ですので、これから書くのは、あくまでも「高橋の場合」です。
さてさて。
高橋の学級の最近の「書き具合」はこんな感じです。
まず、量的には、一単元につき1~2種類程度のレポートを書かせています。以前は、毎時間のように書かせていたのですが、それは止めました。理由は
- 児童の手が腱鞘炎になりそう。
- わたしが読むのが追い付かない。
- その結果、評価が後手後手に回って、学びのクオリティーが下がる。
といったところ。課題の設定が単元毎なので、それを評価するためのレポートも単元レベルの方が書きやすい(子が多いだろう)という判断です。で、9月に書いたものは、以下のレポートです。
<国語>
単元名:身の回りの文章を読み比べよう。(6時間)
レポート1:広告と説明書はどうちがいますか。役割(目的)とくふうの二つについて説明しましょう。
レポート2:身の回りの文章(ポスター、本の帯等)の役割(目的)とくふうについて説明しましょう。
<社会>
単元名:ごみの処理と利用10時間)
レポート1:リサイクルセンターとクリーンセンターでは、どんなくふうをしていますか。
レポート2:自然を大切にし、ごみをへらすために、自分ができることはなんですか。
<算数>
単元名:大きな数のしくみ(5時間)
レポート1:「大きな数のしくみ」で大切なことはなんですか。
単元名:わり算の筆算(11時間)
レポート1: わり算のせいしつとそれを使った2つのくふうした計算のやり方を説明しましょう。
<理科>
単元名:とじこめた空気と水(5時間)
レポート1:空気をギュッとおした時と水をギュッとおした時ではどうちがいますか。
単元の評価を、このレポートとテストで行っています。イメージとしては、全国学力テストのA問題的な評価としてテスト、B問題的なのがレポート、と言ってもいいかな。そんなに厳密に考えていませんけれど、でも、ちょっとだけ意識しています。
児童が書く量は、原稿用紙に換算すると1枚~1枚半くらいでしょうか。それを週に2枚くらいずつ書くペースですね。わたしは意識的に「長く書かせない」指導をしています。でも、昨年度の坂内さんの学級はめちゃくちゃ大作を書いていました。(今年は、坂内さんは担任を持っていません。)
わたしが長く書かせないのは、文章を書く上で「取捨選択」という指導を大切にしているからです。多分、坂内さんは違った考えがあって、そうしているはずです。この辺が個性の違いですね。