『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント 繋がる国語科 アクティブ・ラーニング
読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

nao_takaの『縦横無尽』

福島県の小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。

当ブログの内容は、全てなおたかの個人的見解です。


今日の自評

今日の分科会、自評で話すことの「下書き」を書いておきます。

 

今日は忙しいところ、お越しくださいましてありがとうございました。

さて、今日の授業は「物語を書く」という単元でした。中学年の「書くこと」の授業では物語文を書く活動がよく行われますよね。指導要領にも例示されています。さて、なぜ物語なのでしょうか。我々は作家を育てているわけではないのですから、物語文を上手に書かせることが目的ではありません。物語文を書くことはあくまで児童に何かの力を育むための手段であるはずです。では、物語文でどんな力を育てればいいのでしょうか。

わたしは次のように考えました。

 

中学校学習指導要領国語科では、3年生の目標として次のように書かれています。

目的や意図に応じ,社会生活にかかわることなどについて,論理の展開を工夫して書く能力を身に付けさせるとともに,文章を書いて考えを深めようとする態度を育てる。

ここから考えると、義務教育の最終段階では、

  1. 論理の展開を工夫して書く。
  2. 文章を書いて考えを深める。

の二つが求められていることが分かります。非常に大雑把ですが、わたしは「論理的に自分の考えを書き表せるようになれば良いのだな」と解釈しました。さらに短くまとめると「意見の主張」って感じでしょうか。

小学校段階では、「主張できる人間」になるまでの過程を意識して指導する必要があるのだと考えています。

学習指導要領をもとに考えると、高学年においては「自分の考えをまとめて、よく伝わるように書けるようになればいいんだな」と捉えています。やはり、主張まではいきませんね。「説明」といった程度でしょうか。

中学年では「読み手を意識して、構成考え、工夫しながら書ければいいんだな」と捉えています。「発表」とでも言えそうです。

低学年においては「経験や考えを、順序よく書ければいいんだな」と捉えています。相手の想定がありませんから、「表現」できればいいわけです。

4年生では「構成を考え、工夫しながら文章を書き、それを読んでもらうこと」が求められていると分かります。そして、それを指導するのに「物語」はまあ適していると言えそうですね。物語を書くには、構成を考えますし、読んでもらえる話を書こうとすれば、そこに工夫が生まれます。

ということで、わたしはこの単元では「構成を考えて書く」「登場人物の心情や性格が表れるように工夫して書く」という二つを指導の中心に据えました。

「登場人物の心情や性格」というのは、教科書にも書かれていますが、「読むこと」の学習との関わりから設定されているのでしょう。「読むこと」では「登場人物の性格や気持ちの変化」を読み取ることが求められているからです。

 

また、わたしが近年取り組んでいるのが、「能動的な学習」と「繰り返しのある学習」です。

物語文を書くことが目的化すると、どうしても「上手な物語文を書くための手立て」を山ほど取り込むことになります。どうやったら上手な物語が書けるか、授業者が頭を捻るわけです。

けれど、「構成を考えて書く」「工夫して書く」力を育むことが目標だと捉えるなら、授業者の工夫によって上手な文が書けても意味がありません。児童自身の力で書けるようになる必要があります。児童自身が頭を捻るのですから、丁寧な手立ては取りません。目標をはっきりさせ、児童が学び合いながらそれを達成しようと試行錯誤する、それが能動的な授業です。ご覧のとおり、丁寧な手立てなどなくても、目標がはっきりすれば、「全く書けていない子」は出ません。

ただ、誰だって「完璧」に書くのは無理ですよね。だから、繰り返し書くのです。丁寧な手立てを取らない代わりに、何度も書ける場を設定するようにしています。丁寧な手立てがなければ、そのための時間も確保できるのです。

指導案では本時は5時目となっていますが、実は、実際は4時目です。今まで3時間で速い子は3つの物語を書きました。約半数の子が一つ目の物語は書き終わりました。指導案通り5時目にすると、案よりもあまりに早く進み過ぎてしまうと考え、1時間ストップさせました。

教科書の構成は、9時間で一つの物語を書くことになっています。上手な物語が書けるようにゆっくり丁寧に指導をするからでしょう。でも、丁寧な指導には限界があります。どんなに丁寧な指導をしても書けない子が出たり、暇になってしまう子が出たりするからです。

それよりも、単元構成を工夫し、失敗してもそれを乗り越えるセカンドチャンスを用意する方が、苦手な子にとってはハードルを下げられますし、得意な子にはさらに伸びる機会を与えられると、ここ数年の実践で確信しています。

そして、繰り返しの場を確保するために積極的に他教科との関連を図っています。今回は社会科と関連させることで、社会科の復習をしつつ、国語の発展の場としました。国語の時間の中で社会の復習ができるのですから、効率的です。

 

ということで、今日のような授業を行いました。

ご指導、宜しくお願い致します。