『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

仕方ないんだよ。

私の授業を見て頂いた時、参観者から

「この授業では応用力がつかない」

と言われたことがあります。わたしは、

「この学習において応用力というと、どんなことができるようになれば良いのでしょうか」

と聞きました。すると、

「○○ができるようになることだ」

と言われました。

私は思わず

「やってる子、いましたよね?」

とやんわり言ってしまいました。その後、児童の提出物を確認し、○○ができている子がどれくらいいるかを調べました。

 

すると、学級の過半数ができていました。

 

 

 

また、

「この授業では基礎基本が身につかない」

と言われたことがあります。わたしは、

「この授業で身につけるべき基礎基本って、例えば何でしょうか」

と聞きました。すると、

「××が使えることだ」

と言われました。

私は思わず

「使ってましたよね!?」

と矢んわり言ってしまいました。その後、提出物を確認し、××を使えている子がどれくらいいるか調べました。

 

 

 

さて、どれくらい使えていたでしょうか。

 

 

 

全員が使えていました・・・。

 

 

私は、「『学び合い』をやれば、基礎基本も応用力も自然に身につくぞ」と言いたいのではありません。この事例は、たまたまそうなっただけです。また、「~を使うことだ」とおっしゃった方が、その授業のポイントを抑えていたからこそ、児童の活動と一致したとも言えます。つまり、その方も「なかなか」な方だったのです。

ただ、私はこういった経験を通して「見てもらえれば、分かるはずだ」という考えは甘いんだよね、というのが分かってきました。クラスの全員ができていても「身につかない」と言われるのです(笑)。それなりの参観者であってもね。

だって、仕方ないんですよ。誰ができていて、誰ができていないかを完全に把握できる人なんていないでしょうから。もちろん、私だって完全には把握できません。けれど、集団に流れる空気を読み取り、「森を見て木を知る」ようにしているから、「今日はイマイチだな」とか「まあ、これなら結果がでるだろうな」と掴めているだけです。

 

 

色々と言われて腹が立つ人もいるでしょうけれど。

でも、仕方ないんですよ。45分で見えるものもあるけれど、でも、限界もあるんですから。