『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

そんなにヤワじゃない

以前と比べ、教材研究をする時に考えが変わったことがあります。

以前は、授業の準備をしながら「あの子はこれができるだろうか」「この子には合わないんじゃないか」なんてことをよく悩みました。20代前半は、そんなことも考えることなくただ我武者羅に授業をしていましたが、20代後半から30代前半にかけては、ずいぶんと悩んだように思います。

30代半ばには、そういう意識が薄くなってきてように感じます。30代後半になった今は、そんなことを考えなくなったなあ、と感じます。

 とは言っても、何も考えずに授業をしているわけではありません。

考えるのは、その学習の「トップランナー」の子が産まれるかどうか、です。

以前紹介した「質問づくり」の授業は、2学期の終わりには「じゃあ、質問づくりしようか」と自分達で始める子が誕生しました。学級の1/3くらいしか参加しませんでした(それで良いと思っています。)し、時間もかなり掛かってしまって苦労していましたが、最初なんだから難しくていいんです。それくらいじゃないと、勉強は楽しくありません。そうやってトップランナーが苦労しつつも生き生きと学習している学級じゃなきゃ、他の子も走ってくれないと思ってます。

教材研究をしなきゃ!と思うのは、そういうトップランナーが飽きないような授業が必要だからです。

若いころにしていた「でも、これだとあの子はついて来られないかも」という心配は、子供達の力を低く見積もっていた証拠かも。今では「その勉強が苦手な子だって、ヤワじゃないんだ」と分かってきました。「苦手」なんですから失敗もあるでしょう。でも、一度、成長を実感した子は、そう簡単に折れないんですよね。余計な心配はしなくなりました。