『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

学び続ける『学び合い』

わたしは「助け合い型『学び合い』」と「学び続ける『学び合い』」について、繰り返し考えています。
(以前は「持続向上型」と言っていましたが、表現が堅いので「学び続ける『学び合い』」という言い方にしました。)


集団作りの初期は、「助け合い型」の方が安定します。
もう少し正確に書くと、「問題を見えにくくすることができる」のだと思います。
教師が助け合うことを求めれば、子供たちは「仲の良い振り」をします。取り敢えず一緒に勉強をしていれば、教師は満足するからです。分からない友達に教えるつもりなんかはなく、取り敢えず机を並べ、時々「分からない所ある?」なんて聞いて、分からない問題があれば、「ここは、◯◯だから◯◯になるんだよ。オッケー?」なんて感じでさらっと教えて終わりです。だって、教師から課されたミッションは、「助け合うこと」ですから。


教師の腹は、あっという間に読まれます。
「つながり」「支え合う」「誰と学ぶか」
そんなことばっかり語っていると、いつの間にか「仲の良い振り集団」になってしまうのです。
そして、結果が出ません。


結果が出ないまま「仲良しグループ」で留まってくれるならまだ良いのですが、でも、結果を出さない烏合の衆は、そのうち内輪もめを始めます。だって、「仲の良い振り」をしていただけですから。


一方、「結果を出せ」と求められた集団は大変です。
だって、結果はなかなか出ません。(直ぐに出せる結果を求めても、集団作りは失敗しますしね。)
集団作りの初期は、揉めるでしょう。ある程度時間が経っても、高い課題へと移行すれば、時には再び揉めることもあるでしょう。


だから、心優しい教師は、わたしも含めて、直ぐに「助け合い型」に流れてしまいがちなんでしょうね。


そこで教師が踏ん張って、
「次、いってみよう!」
と笑顔で尻を叩かなくちゃいけないのかなと考えています。頑張っている子供達の様子を見ていると、ちょっと気が引けますが、でも、そこで緩むと、集団が崩れていくのです。そうならないために、子供達に「もっと!」と求め続けていく。そして、子供達とは距離を置く。
求める方も、求められる方も大変ですが、踏ん張らないと。


最近、わたしが疲れているために、「助け合い型」に流れ気味でした。
今週は仕切り直しです。