『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

人数次第、運次第。

かなり前にも書いたことですが。
福島県で「30人程度学級」というのが始まった時のことです。まだ『学び合い』を知る前です。
前年度は37人の学級(6年生)を担任していましたが、その後に20人くらいの学級(5年生)を担任しました。
その時、自分がものすごく授業が下手になったように感じました。
授業をしていて、子供達の反応か鈍く感じたり、話し合いの盛り上がらずに不満だったり。
同じ学校の高学年ですので、それほど子供たちに違いがあったわけではありません。それどころか。今思い出しても、力のある子供達でした。
それなのに、授業がいまいち・・・。なぜだろう。何が悪いのだろう。そう悩んでいました。


しばらくして、その原因が分かりました。
人数が減ったことが原因なのです。
37人の学級なら、よく発表する2割=7〜8人の児童だけで授業が回せます。この時々発表する数人も加えれば、45分の中で10人程度が頻繁に発言するのですから、教師の力で活発な話し合いを演出できました。
でも、20人だと常に発言してくれるような子が2割とすると4人だけ。37人学級の時と同じ授業をしようと思ったら、同じ子を何度も指名することになります。だって、40人近い学級でも、同じ子が2度・3度発言する授業ってそれほど珍しくないでしょう?でも、同じ子が5度・6度と指名されたら・・。ちがう子を指名しようと教室を見まわしているうちに、未熟なわたしでも、ツマラなさそうな子の様子に気付いてしまったのです。


それまでも、そこそこ努力をして、授業の腕を磨いていたつもりです。
でも、そんなものはぜーーーんぜん大したことが無いんじゃないの!?と若いうちに感じ取ってしまったのです。運が良かったと思います。
あと5年経ってたら、そう簡単に捨てられなかったかもなあ。
そうなっていたら、わたしは『学び合い』をやっていなかったかもしれないな。


時々、ふとそんな事を考えます。
運が良かったなあ。