『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

違い

人から聞いた話です。保護者さんの多くは、学校の制服を便利だと感じているんだそうです。「違い」が分かりにくくなる、ということで。例えば、経済力の差やファッションセンスの差などが分かりにくくなる、と考えている方が多いのだとか。


でも、その結果、個人の容姿や体型の差は、はっきりしちゃうんじゃないか、なんて考えてしまいます(笑)
まあ、容姿で人間の価値が決まるわけではないので、そんなのは気にしなくて良いと思いますけれど。
ファッションセンスや経済力の差でも、人生は決まりませんし。


同じように、全ての教師が授業方法を統一したら、どうなるのでしょう。
何の違いが分かりにくくなって、逆に何が浮き彫りになるでしょうか。



福島県では、こういう物を出しています。こういう物を作るのって、めちゃくちゃ大変だと思います。わたしにはできない仕事ですから、一定の敬意を持っています。無闇矢鱈と否定はしません。というわけで、研究授業の際には、こういった物を参考に、一斉授業の要素を組み込んだ『学び合い』をやります。周囲との折り合いを付けるために。(意外とオトナでしょう?結構、頑張って政治をしているんですよ。)
そうすると、「違い」が浮き彫りになります。
例えば、導入でちょっとした工夫をした時、それで意欲が上がるクラスと、上がらないクラスの違い。『学び合い』のクラスなら、2割の子の意欲が上がれば、効果を得られます。2割で良いんですから、ごく簡単な工夫で十分です。(本当は無くても良いんですからね。時間は短ければ短い方が良いし。)それでモリモリ学ぶクラスと、どんなに力を入れた導入をしても学べないクラス・・・。
他にも、まとめの時間。わたしのクラスなら、全員一斉に授業の「まとめ」としてレポートを書かせたら、平均で原稿用紙1枚書くのです。少ない子でも200字以上かな。(多ければ良いわけじゃないけれど。)そういうクラスと、教師が黒板に書いた文の穴埋めをさせようとしても、書けない子がいるクラス・・・。


言っちゃいけないけれど、言っちゃいますね。
「絶対負けないぜ!!!!!!!」
ま、冗談ですよ。勝ち負けじゃないですから。


若い教師の中には、先輩から「あーしろ、こーしろ」と言われて嫌な方もいるでしょう。
でもね、言われなくなる方法は一つしかないんです。
「こいつに同じことされたら、嫌だな。」
と思わせるだけの力を付けること。わたしだって、まだまだ力不足。先輩の言葉に従うべき時には、従います。
でも、違いを生み出す力を付けるために、日々、爪を研いでいます。