『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

勘違い

わたしのクラスは、朝の会から下校まで、ずっと『学び合い』です。
というと、何か特別なことをやっていると勘違いされてしまうかもしれませんが、丸くなってやる以外は「普通」の朝の会です。


今年の4月。子供達に言いました。
「朝の会は、8:15〜8:25まで、『元気に一日をスタートする』という目的でやると、この学校では決まっているんだね。元気に一日をスタートするために、どんなことをやりますか。どんな係や準備が要るでしょうか。決めてください。はいどうぞ。」
で、決まったのは、「普通」の内容です。そりゃそうです。昨年度まで、普通に朝の会をやっていたのですから。
あいさつして、歌を歌って、学校で決めているめあてを確認して、「みんなからの連絡」があって、健康観察&先生のお話。
普通です。ちょっと普通じゃないのは、進行のための表が子供たちの手書きだってことくらいかな。


多分、『学び合い』での学級経営というと、「普通じゃない」ものをしなきゃいけないって考える人もいるのかもしれません。以前のわたしも、ちょっとそう思っていました。
それに、中には「教師が決めためあてを確認するなんて、必要ない!そんなことは止めるべきだ!」という方も居るでしょう。
でも、「普通にしたい」のも「普通じゃなくしたい」のも、教師の考えなんですよね。子供達は違うことを考えている場合も多いんです。
それに気付いたので、特別なことを提案して、やらせることは無くなりました。ちなみに、丸くなっているのは、わたしの提案ですけれど、特別な目的があるのではなく、学級においてあるCDラジカセが低性能なので、みんなで集まらないと歌いにくいからです。


給食だって、特別なことはありません。子供たちは「特別な食べ方」をしたいわけではありませんから。
授業だって、別に、普通ですよ。ごく自然に話しているだけです。ただ、授業中に子供達が自然に学んでいると、それが特別に見えちゃうのでしょうけれど。


『学び合い』は、学び合うことが目的ではありません。そこを勘違いして、「朝の会でも話し合いをさせようかな」と思った時もあります。けれど、それは勘違いでしたねえ。
教師一人が決めるより、集団が決める方がベター。それが『学び合い』ですから。


どんな朝の会がいいか。どんな給食がいいのか。どんな清掃がいいのか。それは、集団が決める方がベターなんだろうなと思います。
そして、それを決めるために必要なのが目的であり、それを設定し、達成できたかどうかを評価するのが、教師の役割なんじゃないかなあ。