『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

お菓子作り

『学び合い』は、お菓子作りに似ている。
そう思っています。
授業を「ご飯味噌汁」「御馳走」に例えた話を聞いて、「だったら、『学び合い』はお菓子作りだな」と思ったのです。


多くの教師は、「味噌汁」を作るような感覚で授業を行っていると思います。水の量も、材料を切る大きさも、煮る時間も、味噌の量も何となく作っているでしょう。
味噌汁は、それで良いと思います。
けれど、お菓子作りはそうはいきません。例えば、マフィンを作る時。本に「ベーキングパウダー または 重曹」と書いてあったとします。加えて、他の本に「重曹の苦みを抑えるにはレモン汁を加えると良い」と書いてあったとします。最初は、その通りに作らないと、上手に作れないでしょう。


けれど、中には味噌汁と同じような感覚でお菓子も作ってしまう人がいるようです。
「ベーキングパウダーでも重曹でも良いなんて、適当だな。じゃあ、入れなくてもいいか。」「どっちを入れるか迷っちゃうから、両方入れておこう。」「ベーキングパウダーとレモン汁でもいいよね。」「レモンは嫌いだから、重曹とバナナにしよう。どっちも黄色いからね。」
なんて感じで。
でも、お菓子作りはある意味では「科学」なのです。レシピにはちゃんと裏付けがあります。思い付きや思い込みで作ると失敗するでしょう。
『学び合い』もある意味では「科学」です。手引きや本に書いてあることにはちゃんと裏付けがあります。思い付きや思い込みで作ると失敗するでしょう。


手引きや本に書いてあることの裏付けがちゃんと分かれば、自分なりのアレンジが可能になってくると思います。でも、それには、それなりの経験が必要ですよね。
また、今後は、味噌汁を作る程度の手間で、お菓子を作ることを望む人が大量に出てくるはずです。というか、それが可能にならなければ、広まりません。お気軽な「簡単セット」がこれから必要になるでしょうね。(カップとレンジでケーキができる、的な。)


そういった中で、わたしが目指すのは、稲田多佳子さんみたいな方向性かな。
って、分かりにくい例えですね(笑)。