『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

難しい方がいい。

難しい課題を与えられたクラス。
トップランナーは必死に走る。
その姿を目標に、後を追う人がいる。
後ろで諦めそうな子達に、応援の声が飛ぶ。
「諦めるな。」
「俺も頑張る。お前も頑張れ。」
時には転倒する人もいるけれど、でも、それを助ける人がいる。肩を貸す人がいる。
支え合い、助け合う。なぜなら、自分も必死だから。自分もいつか助けられる側に回る可能性を感じているから。
難しい課題を与えられたクラスは、仲間ができる。


簡単な課題を与えられたクラス。
トップの子はゆったりと進む。
「楽勝♪」「急がなくていいね」
後ろの子が走ろうとしても、前がつかえていていて走れない。時にはぶつかり、足が絡まる。
その後ろから怒声が聞こえる。
「走らないでよ!」「ふざけないでよ!」
ふざけているのではなくて、頑張りたいだけなのに。
その後ろでは、本当にふざけている人がいる。だって前が詰まっているのだから、仕方がないのだ。
簡単な課題を与えられたクラスは、諍いが起こる。


その様子を下手くそな絵で黒板に描いておきました。その後は何も語らずに。
チラチラと見る子ども達。
ちゃんと、トップランナーの子が解説をしてくれていました。
「これはね、難しい勉強をしているクラスっていうのは自然と助け合うんだけれど、簡単な勉強をしているクラスはみんなが気を抜くから段々とレベルが下がっていってしまうってことで・・・。」
なんて感じで。
「僕、こっちのクラスがいいな。勉強は難しい方がいいよ。」
なんて言っている子もいました。


さて。
問題は、この「難しい課題」を与えるのが一筋縄ではいかないってことです。
インタラクティブ・カリキュラムをどうレベルアップさせていくか。それとも、別の方向性から攻めていくか。
考えてはいるものの、なかなか形になりません。
わたし自身に、まだまだ修行が必要です。