『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

多様性を生み出すために

比類なき爽やか系変態である今井清光氏編集の新刊「THE『学び合い』」が届きました。

THE 『学び合い』 (「THE 教師力」シリーズ)

THE 『学び合い』 (「THE 教師力」シリーズ)


今後、こういった「実践者の本」が増えていくことが重要だと思っています。
なぜなら、現場のニーズは現場の人間の方がより適切に掴めるし、応えられると予想されるからです。
『学び合い』が広まることで救われる人も多いでしょうけれど、でも、一方で苦しむ方もいるはずです。『学び合い』は最初は簡単なのですが、ずっと続けていくのは大変です。
多くの方は3箇月で感じるらしいのですが、わたしは1週間で感じました、「これ全然、簡単じゃないじゃん!って。
それを乗り越えるために必要なのは「口伝」だと、西川先生はおっしゃっていますが、必ずしも口伝が可能な状況ばかりではありません。理論と実践の間を埋めて往還しやすくするためにも、こういう実践者本がどんどん増えていくといいですね。


それにしても、この本は、実に多様です。
小中高、それぞれの校種の方々が好き勝手に書いています。『学び合い』の3つの観の説明に始まり、児童による『学び合い』の説明や、最初の語りについてや、周囲との摩擦の押さえ方や、教師としての生き方に関わる話まで色々と出てきます。実に、雑多で多彩で豊穣です。
こんな本が出せるのも、『学び合い』ならではでしょう。
『学び合い』を全く知らない方が読むというよりも、ある程度は知っている、『学び合い』の会に出たことがある、実践者の知り合いがいて話は聞いている、でも、バンジージャンプが飛べないよー!っていう方にオススメします。きっと18人の文章(のどれか)が、飛ぶ勇気を与えてくれることでしょう!