『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

教科の力と『学び合い』の継続

『学び合い』をやる上で、教師に教科の力は必要でしょうか?


「必要ない」とも言えますし、「必要です」とも言えるでしょう。
「教科書の問題が全て解ける」という程度の授業なら、教科の力なんて必要ないでしょう。だから、『学び合い』を始めるのは簡単です。
でも、そんな授業ばかりだとトップランナーは飽きます。だって、ウチのクラスのトップランナーは、例えば算数の10時間分の単元を2時間くらいで終わらせちゃいますから。その上で業者テストは満点連発。全教科合わせて1学期で満点じゃなかったのは数枚だけですね。だから、100点じゃないテストが返却されると怒ってます、自分自身に。
そんなトップランナーでさえも「頭が良くなったなあ」と思わせる授業ができないと、授業に飽きられちゃうんじゃないかというのがわたしの考え。そうならないためには、教科の力が必要でしょう。だから、『学び合い』を継続するのが難しいのかもしれません。(わたしは「他人に100点を取らせる」でトップランナーを燃やすことができません。それができている方の教室を見に行きたいなあと願っています。)
『学び合い』に教科の力が絶対に必要かどうかは分かりませんが、ただ、わたしの場合は、それが武器になっているとは思います。
また、中学校・高校の先生なら、わたしなんかよりも強力な教科の知識をお持ちでしょう。そういう方々がどんな風に授業をしているのか、ぜひ知りたいですね。


一方で。
現状の学校では「学びがいのある授業」=「レベルの高い教科の学習」だなとは思いつつ、でも、これからの世の中で必要な学習ってこれでいいのかな?と悩んでいます。
だって、漢字が書けるとか、計算ができるとか、駆けっこが速いとか、知識の丸暗記とか、そんなことは、人生Levelの幸せを考えるとどうでもいいんですもん。


ということで、現状で行うものとして、インタラクティブ・カリキュラムはなかなか良い線いっているなと思っています。
漢字が書けるとか、計算ができるとか、駆けっこが速いとか、知識の丸暗記とかで終わらず、学習したことを理解し、整理し、説明するのですから。しかも、無理なく全員が何度も。


昨日、坂内さんと2学期に行うインタラクティブ・カリキュラムについてちょっとだけやり取りをしました。メッセンジャーで10往復くらいのやり取りです。とっても楽しいやり取りでしたし、自分で言うのも何ですが、なかなかレベルの高いやり取りだったと思います。
こういう話を日常的にできれば、学校って楽しいんですけれどね。