『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント 繋がる国語科 アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

福島県の小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。

当ブログの内容は、全てなおたかの個人的見解です。


崩れるイメージ

ある職場で、上司が部下二人にこんな指示を出しました。
上司 :「今日は遠方からお客さんが10人ほど来る。その時に、何か果物を出してくれ。」
部下1:「果物ですね。分かりました」
上司 :「予算はあるから。任せたよ。はい、どうぞ」


上司は、少し離れたところから見ている。


部下2:「(こそこそと)来客時に果物を出すなんて今までありませんでしたよね」
部下1:「(こそこそと)そうだな。何でだろうな」
部下2:「(こそこそと)ま、あの上司ですから、思いつきでしょう。(大きな声で)果物って何にしますか?」
部下1:「そうだな。夏といえば、スイカかなあ」
部下2:「あとは・・・、この時期、福島って言えば桃でしょう」
部下1:「お!そうだな。スイカはありきたりな感じがするから、桃がいいな。
     あそこの店で、朝採りのパッキンパッキンの桃が売ってるし」
部下2:「じゃあ、俺、買ってきますね」
上司 :「・・・・。(黙って見ている)」
部下1:「でも、桃だと皮をむいたり切ったりが面倒くさいかな」
部下2:「大丈夫ですよ。私、皮むくの得意ですよ。それに、他の人にも手伝ってもらいましょう」
部下1:「そうだな。・・・みんな、この後、来客用に桃の皮をむくの、手伝ってくれるかい?」
みんな:「いいですよ」
部下1:「ありがとう。じゃあ、買ってきてくれ」
部下2:「はい。行ってきます」


上司は、やっぱり黙って見ている。


しばらくして・・・。
上司 :「果物の準備はできたか?」
部下2:「ちょうと切り終わりました。福島県産の桃です。ばっちり冷えてますよ」
部下1:「みんなも皮をむくのを、手伝ってくれました」
上司 :「桃なのか?」
部下2:「え?」
上司 :「今は、夏だろう。夏と言えばスイカじゃないのか?」
部下1:「それも考えたんですが、でも、この時期なので福島の桃を味わっていただこうかと」
部下2:「お客様って、遠方からいらっしゃるですよね?」
上司 :「そういう問題じゃなくて、夏といえばスイカだろう」
部下1:「はあ・・・。」
上司 :「スイカには、体温を下げるはたらきがある。こういう暑い日にはぴったりだ」
部下2:「はあ・・・。」
上司 :「しかも、カリウムなどのミネラル分が豊富で、熱中症予防になる」
部下1:「知ってます」
上司 :「だったら、お客さんのことを考えたら、スイカ以外の選択肢はないだろう?
     俺は、お前達がスイカを用意するもんだと信じていたんだぞ。なんで桃なんだ!!
     しかも、なんで堅い桃なんだ。俺は柔らかい桃の方が好きなのに」
部下2:「すみません」
部下1:「謝らなくていいだろ」
上司 :「おい、部下1。お前にこそ、大きな責任があるんだぞ」
部下1:「でも、我々が桃を用意するのを黙って見ていらっしゃいましたよね?」
上司 :「俺は、お前達に任せると言ったんだ。口出しはしない」
部下1:「だったら、桃でいいでしょうか?」
上司 :「ダメだ。課題を与え、評価するのが上司の役割だと、本に書いてあった!
     俺の評価は、桃は不可だ!スイカじゃなきゃ合格ではない」
部下2:「じゃあ、スイカを買ってきます」
上司 :「ダメだ。課題を達成できなくても、やり直しの時間を与えてはダメだと講師の先生が言っていた!」
部下1:「どうすればいいんですか?」
上司 :「別にいい。来客があるからといって必ずしも果物を出す必要はない」
部下1:「は?」
上司 :「次、頑張れ^^(満面の笑み)」
部下2:「はあ・・・」
部下1:「・・・・・」


上司、急に柔らかい口調になって
上司 :「失敗なんて、気にすることないんだぞ。失敗を乗り越えて、仕事は覚えていくもんだから」
部下1:「・・・・・」
部下2:「ありがとうございます。がんばります」
上司 :「じゃあ、次は、来客用に飲み物を用意してくれ。前回の反省を生かしてな」
部下2:「飲み物ですか?何か条件はありますか?」
上司 :「それは俺に聞かなきゃいけない質問かな?他の人に聞いても解決するんじゃないか?」
部下2:「え?誰に聞けばいいんですか?」
上司 :「何でも上司に聞くな!部署内をよく見てごらん。知っている人がいるかもしれないよ?
     どんな部署にも2割のトップランナーがいるって、Blogに書いてあったんだから!」
部下2:「はあ・・・」
上司 :「では、みんなで力を合わせて、飲み物を用意するように。はい、どうぞ」
部下1:「お断りします」
上司 :「え?」
部下1:「お断りします。飲み物の準備は、ご自分でどうぞ。我々は通常の仕事を行います」
上司 :「え?」
部下1:「どんなセミナーやハウツー本で学んだ知識かは分かりませんが、あなたのやり方は、働く気が失せます」
上司 :「え?」
部下1:「果物や飲み物の準備も命じられればやりますが、本来の業務であるとも思えません」
上司 :「え?」
部下1:「では、わたしは業務にもどります」
上司 :「え?」
部下1:「おい、2君はどうする?」
部下2:「はい。わたしも業務にもどります。失礼します」
上司 :「お、おい!信じて任せたんだぞ?なんでやらないんだ?おい!」
部下1、部下2、去っていく。
上司 :「おい!おーーーい!」