『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

「気持ち」の問題にしない

最近、私が忘れ気味だったことなので、書いておきます。
学級の調子がイマイチな時に、それを「気持ちの問題」にしない方が上手くいくと思っています。金曜日の算数では、子供達の動きがちょっとイマイチでした。「気が抜けている」とか「周囲を見ていない」とか気持ちの問題として声をかけようかと思ったのですが、でも、ちょっと待てよ!?と思い留まりました。そして、こんなことを話しました。

「勉強のスピードが遅いよ。なんで『たしかめよう』に45分かけてるの?こんなのもっと早く終わるでしょう。
よし、俺が5分で終わらせてやる!」
と言って実際に算数の「たしかめよう」のページをガチでやって見せました。その結果は!!!

ざんねーーーんーー!6分かかってしまいました(^^;;
でも、
「俺が6分なら、お前達は5分でできるでしょ!俺より計算早い人もたくさんいるじゃん!」
と話しました。余談ですが、こういう時に「俺が6分なら、お前達は5分でできる」というのは大切だと思っています。私は絶対に「俺が6分なら、お前達は10分」とは言いません。お前達は、俺より凄い!というメッセージを大切にしています。そして、一部の子にだけではなく、全員に求めます。私が予想していなかった子がチョッパヤで問題を解くかもしれないんですから。

学級の調子がイマイチなのを「気持ち」の問題にしてしまうと、なんとなーく「人格」を否定するような話になりがちなのは私だけでしょうか。友達を助けないなんて冷たい!仲間を見捨てるのか!なんて話は、時々でいいように感じます。ここぞ!という時にする話です。
学校は勉強する場なので、勉強に関する話をした方が良いなあ。今回は「学習のペース」の話をしました。トップランナーが走ってないよって。
前には「トップランナーに追いつき、追い越すために、何をするの?」と語ったこともあります。「予習が足りない」と語ったこともあります。
学級の状態によって色々だとは思いますが、「気持ちが足りない」ではなく、「勉強の何が足りないのか」を語る方が集団は好転するよなあって思います。でも、ちゃんと集団を見ないと「気持ち」ばっかり突ついちゃうんですよね、集団の状況を分かってないから。これからますます忙しくなるので、忘れないように書いておきます。