私がテストの丸付けをしていると、いつも寄ってくる子がいます。
その子は、自分の点数を気にしているわけではありません。クラス全員の点数が気になるのです。そして、「やった!○○君、100点だ!」「う~ん、残念、でも、大丈夫。また次、頑張ろう!」と独りで喜んだり、励ましたり。誰に言うというわけではないんです。多分、自分に言い聞かせているんだろうな。
他にも、友達が縄跳びを跳んでいると、その横で応援を始めます。そして、その友達が目標を達成すると、飛び上がって喜んでいました。
男女の隔てなく、誰にでも、何にでも、友達の喜びを共有できる。そういう子です。
先日も書いた学力テストの結果。
その子は、とてもとても素晴らしい結果でした。もともと勉強が苦手な子ではありませんでしたが、それにしても、驚異的な伸びです。ここに書けないのが残念。
そりゃ、伸びるだろうなあと思います。友達の成長を、自分のことのように喜べる子なのですから、友達の成長を吸収できる、とも言えるでしょう。友達の成長も吸い取って、その子はグングン伸びているんですよね。
このクラスが、そういう子がちゃんと伸びる場となっているのが、担任としては非常に嬉しいですね。