先日、国語の課題づくりについて書いたら思いのほか反応を頂きましたので、今度は算数についてもちょっとだけ。
私の「課題の作り方」の基本は「ゴールを設定する」ことにあります。算数の課題は次の3点を基本にして、ゴールを考えています。
- 説明できる
- 実際にできる
- ○○が分かる
1 説明できる
「筆算のやり方」「面積の意味」「帯分数・仮分数とは何か」そんなことを徹底的に説明し合います。これは、口頭による説明も、図式や文章を使った書くことによる説明もどちらもです。子ども達は「一人や二人で説明し合っても、説明したことにはならない」という意識を持ってやっています。また、説明がおかしければ、突込みが入ります。「徹底的」です。
2 実際にできる
「長さ」「重さ」「面積」などは実際に測定する活動をどんどんやらせます。長さや面積の学習では、校庭や廊下でもぞもぞと活動していました。『学び合い』ですから、グループをこちらで指定することはしません。指定しないのはなぜかというと、一度の測定で納得する子もいれば、一度のではよく分からない子もいるからです。よく分からなかったら、もう一度やればいいんです。でも、グループを指定したら、「グループが終わったら終わり」になってしまいます。ある程度納得できるまで、どんどんやればいいんです。
計算問題もどんどんやります。基本的に教科書の問題は全てやらせます。計算の苦手な子は時間がかかりますから、ノートにていねいに書く暇がありません。私は教科書に書いても良いと思っています。質より量です。
3 ○○が分かる
算数のオーソリティーの方からは批判を浴びまくってしまいそうですが、算数で(いや、他の教科もそうなんですが)テストの点を取れるかどうかは「知識・理解」で決まっちゃうよね、と思っています。ですから、知識・理解はしっかりと求めます。分かる、覚える、そういう課題です。
私がこれら3つを基本にしているのは、全部の単元が同じような課題でいけるからです。
「○○を説明しなさい。」「実際にやってみなさい。」「そして、覚えなさい。」
求められることがシンプルなら、子ども達は迷わずにゴールへと向かえる(子が増える)と思うのです。