『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

グレー?

新聞等によると、2020年以降、発達障害のある子を対象にした「個別カルテ(仮称)」を作るよう学校に義務付けられるそうですね。
私が最初に感じたのは、「良いか悪いかは置いといて、こういう方向に行くだろうな」というもの。

近年、特別支援学校や特別支援学級に在籍している幼児児童生徒が増加する傾向にあり、通級による指導を受けている児童生徒も平成5年度の制度開始以降増加してきています。(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/001.htmより)

と言われるくらいなんですから、ちょっと考えれば何かを「やれ」と言われるのは予想がつきます。

でもね。『学び合い』をやっていると分かりますが、明らかに「増えすぎ」ですよ。もうちょっと踏み込んで書くと「増やしすぎ」です。誰が増やしてるって?いやいや、穏健派の私には書けませんね。わっはっは。

ちょっと前に読んだ本ですが。

発達障害と呼ばないで (幻冬舎新書)

発達障害と呼ばないで (幻冬舎新書)

 

 ここに書かれているように

定型発達か非定型発達かという違いは、“健常”とか“障害”というよりも、情報処理のタイプの違いだとも言える。(p180より)

んじゃないかなあ。
故に、私は学校で使われる言葉で「グレーゾーン」という言葉に強〜い違和感があります。なぜなら、「ホワイト」な人がいるとは思えないのです。どんな人だって、真っ白ではないでしょう。色むらがあったり、少々の汚れがあったりするでしょう。逆に、真っ黒の人もいないでしょう。白とグレーと黒の境は???そんなの判別できるの?
少なくとも私自身は、白いとは思えません。「グレーゾーン」という言葉を使う方は、自分が純白だと思っていらっしゃるのかな。是非お会いしたい!純白な御人に!もしくは、赤とか黄色なのでしょうかね(笑)。色んな色があるんなら、グレーでもいいじゃん!と思ってしまいます。もちろん、特別支援によって救われた子も多いことは知っています。実際に見たこともあります。でも、逆のケースも知っています。

ということで、私は「個別カルテ(仮称)」については、昨今の状況を見れば、こういう方向に行くであることは予想していましたが、でも、ちょっと引っかかりを感じます。全員がホワイトじゃないと思っていますから。