『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

最近は、ちょっと時間があれば文章を書いています。あまり進んでいないのですけれど。
書いていることの中身にも関係するからでしょうか。それとも、最近は、前任校の子や同僚にばったり会ったり、以前の保護者さんと顔を合わせたり、連絡をいただいたりすることが続いているからでしょうか。合間に『学び合い』を始めたばかりの時を思い出しています。


私が『学び合い』に出会ったのは、2010年です。
そのほぼ1年後、2011年3月11日に東日本大震災がありました。
もし、震災時に『学び合い』を知らなかったら、私は今まで教員を続けて入られた自信がありません。大げさではなく、私は『学び合い』に教員人生を救ってもらったのです。

2012年の3月。私はある人に
「私は、震災に勝てなかった」
と愚痴をこぼしました。その人は、私を励まそうとしたのか、慰めようとしたのか
「何を言っているんですか。勝てるわけないじゃないですか。それに、勝つ必要もないじゃないですか」
というようなことをおっしゃいました。
そりゃそうですよね。けれど、私は今でも思います。私は被災地の教員として、震災に負けるわけにはいかなかったのです。この思いを分かってくださる方は、少なくないと思います。


今思うは、「勝てなかったけれど、でも、負けもしなかったぜ!」ということ。そして、負けなかったのは、私一人で立ち向かったのではなく、学級のみんなで踏ん張ったから。
私一人がなんとかしようとしたら、きっとあの時、私も、クラスも倒れていたでしょう。
震災直後に担任していた10歳の子供達に、私は教えてもらったのです。
人は一人では非力でも、集団になれば大きな力を生み出せることを。
だから、私は子供達を甘く見ません。そして、子供達に大きな期待を持つのです。

なんてことを思い出しているから、どんどん筆が遅くなります。私が救ってもらったように、誰かを救えるものを書きたい、と欲が出るからです。
本当はもっと「気楽に」書くほうがいいものが書けるのでしょうけれど。
伝わる人には伝わるし、伝わらない人には伝わらない。それが『学び合い』のセオリーなんですから。