『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

第3段階 その2

単元レベルの課題設定は、私もいまだに、「失敗した!」ってなることがあります。「やること」がごちゃごちゃして、子供達を振り回しちゃうのです。
それって結局は、「単元のねらい」を示しているのではなくて、「何をやるか」の寄せ集め。形式上は単元『学び合い』ですが、実際は第1段階なんですよね。

そうならないためにも、可能な限りシンプルに示すように心がけています。
例えばこんな感じ。
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まだ1学期ですので、若干「親切」にくわしく書いています。今後、どんどん削ります。私は社会に関しては全くこだわりがありませんので、多少こだわりのある国語よりも抵抗感なく色々と削れます。定番の「3人の武将」の単元では、「だれがどうやって勝ち残ったのか」が分かることをねらいとして示しました。もう少し具体的に言うと、「城は?」「どうやって強くなったの?」「政策の意図は?」などが分かることをねらいとしました。で、「最後はどうなったの?」⇒江戸幕府は長く続いたのは、なぜ?と次の単元に進んで行きました。
単元のねらいと3人について調べる内容が繋がっているのが分かっていただけるでしょうか。単元の中で繰り返しているんです。

ちなみに、この単元は教科書会社の予定では6時間のものです。が、実際に授業をしたら、4時間でも時間が余りました。しかも、余興で単元の最初に私が15分もしゃべったのに。他の単元でも、私が最初にちょっとしゃべったら、基本的にあとは「はい、どうぞ」です。時間的に余裕になるのが単元『学び合い』の良いところ。とは言いつつ、この単元はテストの結果が(次の単元と合わせてのテストでしたが)、平均88点・最低得点率70%とちょっとイマイチだったので偉そうなことは言えないんですけれど(-_-;)、でも、まあ、低くて困るということはありません。

 

ポイントは「繋がっている」ということ。
この単元で言えば、信長についてと、秀吉についてと、家康についてが、違う人物について調べていても、同じことを調べているんです。だって「どうやって勝ち残ったのか」という課題は共通なんですもん。だから、子供達は進度は違っても学び合えるのかもしれません。

 

こんな風に小難しく考えなくても、「○ページから○ページを○時間で終わらせなさい」でやって上手くいくのかな?と思って試したのですが、私の場合はうまくいきませんでした。「終わらせる」ことが目的になると、関係性が固定化して、テストがアジャジャーってなるんですよねえ。