『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

第3段階 単元レベルの難しさ

念のために書いておきますが、この「6段階説」は私の個人的経験談ですから、かなり怪しい話です。
決して一般的な「こういう授業が良い授業」という話じゃありません。「高橋はこう進んできた」という、まあ、半分自慢ですよ(笑)

 

さて、単元レベルの『学び合い』の難しさについて書いておこうと思います。


単元レベルの授業の難しいところは、「絶対にブレない課題設定は無理!」ということ。だって、場合によっては20時間なんて単元もあるんですよ!20時間先まで全く迷いなく見通せる力なんて、私にはありません。
ですから、単元の中で子供達の様子を観察し続け、その中で、「あれ?」となったらその原因を見つけ、修正を図るようにしています。


これを見落として、テストでザンネーンということも時々あります。また、集団が固定化するのは「なんとなーく出された課題を終わらせる」状態になっている時が多くて、これって気持ちの問題もあるけれど、どちらかというと「何をもって『できた!』と言えばいいかはっきりしないから、とりあえずやっとけ」という場合に多いですね。言い換えると、他のグループと確かめ合いようがない!なぜなら、何を確かめれば良いか不明確だから。

それに気づかないと、固定化が続いちゃうように感じます。

 

だってさー、16人といえどもバラバラに学んでるんだから、なかなか難しい面もあるんですよー。仕方ないじゃないですかー。


なんて言い訳をするくらいなら、私は単元『学び合い』をしません。
可能な限り、学級の様子を感じ取り、微修正していきます。

もしね、一単位時間の中で課題を修正したら、子供達は「勘弁してくれよ!」になります。45分授業の半分の段階で「課題を変更しまーす。てへぺろ」なんてありえませんよね。やってらんねーよー٩(๑`ȏ´๑)۶!ってなります。

でも、単元だと比較的緩やかにいけるんです。
「ごめん、大切なこと抜けてた!これについてもやって欲しい。今日じゃなくてもいいから」
「ここの理解が足りなさそうなので、練習問題用意しました。必要ならやっておきましょう」
という感じです。とは言え、毎単元は許されません。あくまで「時々ある」という程度。

 

完璧は無理です。微修正は必要。でも、ブレ過ぎると子供達は離れていく。単元レベルはそれが難しいですね。

多分、世の中には単元レベルの一斉授業も存在すると思うので、それも見てみたいなあと思います。