子供達が何か失敗をした時やトラブルが起きた時、保護者さんから
「ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」
と言われることがあります。その度に私は
「迷惑なんてとんでもありません。これが私の仕事ですから。」
と答えます。
子供達が失敗をする。何かトラブルを起こす。
そんなことは、当然、起きることですよね。子供達に限らず、人間は失敗したり、トラブルを起こしたり、巻き込まれたりしながら生きていくものだと、私は考えています。
でも、それにめげず、乗り越えて生きていくのが人生ってものでしょう。そして、学校は、そうやって乗り越える練習をするための場所だとも考えています。
だからこそ、私は、失敗やトラブルにめげず、乗り越えながら働いていこうと思います。
子供達に求める以上、私も実践したい。子供達が失敗をしても、笑顔で「大丈夫!」と言いたいし、トラブルが起きても、平気な顔でいたい。自分が失敗をしても、過度に落ち込まず、反省すべきことは反省した上で、前向きに乗り越えたい。そう思います。
自分自身がそういう生き方をしていれば、子供達が失敗することやトラブルを起こすことを当然だと捉えられるでしょう。そして、そういうことが起きた時にこそ、教員の仕事があるのでしょう。
何てことを口で言うのは簡単です。
一方で、私は心配しています。
もしかしたら、子供達が失敗した時やトラブルを起こした時に「まったく、何やってんだよ。」と思ってしまう日が来るんじゃなかろうか。もしそうなったら、どうしよう。
自分の弱さをよく知っているからこそ、そんなことを恐れます。
情けない話です。