私にはKさんという「恩人」がいます。
Kさんと出会ったのは10年ほど前のこと。当時仕事に関して悩みに悩んでいた私は、Kさんのおかげで、教員としてのスタンスが定まってきたのです。Kさんは教員ではありません(とも言えないのですけれど)。自分の知識と技術とセンスで、人を何十年も幸せにすることを見据えて仕事をしている方です。当時20代だった私は、
「世の中にはこういう仕事ができる人がいるのだ。教員の仕事だって、そうあるべきだ!」
と感銘を受けました。教育が、その日暮らしの仕事に堕落していいのか!?と憤っていた「青かった私」の目標となりました。
そして、Kさんは多様なネットワークを結んでいる方でもあります。そのネットワークも、私の憧れです。
その後、『学び合い』に出会い、その理論を学ぶほどに、ますます、Kさんの仕事ぶりは、私が数十年先を考える上で、大切なモデルとなってきました。
多様な繋がりが大切だ。繋がることは徳だ。
私が心の底からそう思えるのは、Kさんの影響が大です。人は、何を考えるにしても自分の経験に引っ張られるものだと思います。私自身が「多様な繋がりの恩恵」を身をもって経験者できているというのは、嬉しいことです。
だから、Kさんは私の恩人なのです。