『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

バスケットボールの授業とへなちょこ課題

ブログのアクセス解析を見るのが好きだ。
私のブログなんぞ、一日のアクセス数は数百程度なのだが、でも、日によってその数が全く異なる。この時期になると、平日はぐーんと減って、その分、土日が増える。皆様、お忙しいのだろう。
でも、そんな中、今日もこのブログに足を運んでくださったあなた!本当にありがとうございます。心から感謝いたします。
なんてことを考えながら、アクセス解析を楽しんでいる。

さてさて。
2学期の終わり、体育ではバスケットボールをやった。得意な子も苦手な子も、本気で試合に取り組む。
私が出した課題は「バスケットボールってなかなか点が入らないよね。全員が得点できるように頑張ってね」である。(小学校教員以外の方ために補足すると、バスケ未経験の子は、そう簡単にシュートが決まらないのだ。見ていてじれったいくらいに外しまくる。)なんというへなちょこ課題だろう。自分でも書いていて恥ずかしいくらいだ。
けれど、何の考えもなしに作った課題ではない。それなりに考えている。
「勝利」を課題にすると、全員が達成できない。だから、勝利を求める課題は設定しない。けれど、もちろん試合となったら、勝ちたい!と考えて一生懸命やる子はいるだろうし、そこには関与しない。私は得点表も作らない。その上で、授業の終わりには「今日、得点できた人?」と聞く。1回目は6人、2回目は8人だった。教育計画上、3学期にもやることになっている。さて、どこまで増えるか楽しみだ。
『学び合い』初期のクラスなら、授業者が「全員達成できませんでしたね。次はどうすればいいかな?」と強く全員達成を求めるところだ。けれど、『学び合い』を継続するために、私はそういうことを求めるのは、最初の数週間から数か月程度だ。
子供達には「授業のレベルを上げる」と宣言し、授業を変える。私が言う「単元『学び合い』」への切り替えである。一単位時間『学び合い』は、数十分で全員が達成できる課題なのだから、レベルを下げざるを得ない。単元『学び合い』というのは、言い換えれば「個人によって目標が違う」ということなのだ。得意な子はどんどん高い目標を持ち、多くの子はそれなりの目標を持ち、苦手な子は巻き込まれるように学習していくのである。
全体への課題はそんなに凝る必要はない。へなちょこで十分なのだと、経験的に知っている。ただ、「全員が得点できるように頑張ってね」なんてへなちょこな課題で、どうしてどの子も一生懸命に授業に取り組むのか、その理由は、自分でも分からない。分からないけれど、できる。できるけれど、分かっていない。

こういうことをもう少しちゃんと言語化できるようになりたい。