学級では、卒業文集に載せる作文を書いています。ほとんどの子が書き上げたのですが、一人、なかなか筆が進まない子がいました。
周囲の子も相談に乗ってあげていましたし、私も助言もしましたが、なかなか進みません。とうとう、他の子は清書を仕上げたのに、残ったその子がただ一人、下書きも途中という状態になってしまいました。
その子も少々焦ったかもしれません。
「先生、締め切りはいつ?」
と聞くので
「今週中なら間に合うよ」
と答えました。
が、不思議なものです。
そうなったらモリモリ進むのです。今度は
「先生、書ききれない。はみ出しちゃう」
だって。笑ってしまいました。
周囲の子も笑っていました。
書けない時は書けないのに、書ける時はどんどん書ける。
そういうものだと分かっていても、やっぱり不思議なものです。
さて、さっぱり進まない私の原稿は、書ける時がくるのでしょうか。