『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

ハプニング

教室はハプニングの起こるところです。ハプニング性にこそ本質があります。

と堀博裕嗣先生が書いていらっしゃいますが、私もなるほど、その通りだと思います。
ハプニングが起きない教室は、何か特別な「抑止力」を感じます。その力が弱まった時が危険です。だから、教室でハプニングが起きたからといって、落ち込む必要はないと考えています。

とは言え、何が起きても良いわけではありません。「ここ超えてはいけない」というラインはあるでしょう。ただ、そのラインを超えないようにするのは、ある程度の経験が必要だと感じます。だから、若い先生の学級では、時として「がっかりするような出来事」が起こることもあるでしょうね。私も若い頃は多々ありました、がっかりすること。もちろん、今だってありますが、その頻度は経験と共に少なくなっているとは思います。

 

若い先生には「何も起きない学級」を目指すのではなく、「ハプニングを通じて成長する学級」を目指して欲しいなあと強く願っています。学級で多少は何かがあってもいいじゃないか。子供たちにはハプニングに負けない大人へと成長して欲しいじゃないか。そのためには、まずは我々がハプニングに負けない姿を見せなくちゃいけないじゃないか。そう思います。それに、小さなハプニングを無視したり誤魔化したりするから、いつのまにか取り返しのつかない事態になってしまうんです。ハプニングを必要以上に恐れちゃいけません。

以前、石川晋さんと飲んだ時に「今は、大人が待てない」という話題になりました。みんな、子供たちが成長するまでの時間を待てない、すぐに結果を欲しがる。情報化・デジタル化の時代にあっては、当然の感覚なのかもしれません。
その中で、動ぜず泰然と待つことは、多動傾向な私にとってなかなか難しいものです。若い先生もそうかもしれません。けれど、じっくり時間をかけましょう。子供たちの成長にも、自分自身の成長にも。ね。