『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント 繋がる国語科 アクティブ・ラーニング
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nao_takaの『縦横無尽』

福島県の小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。

当ブログの内容は、全てなおたかの個人的見解です。


ピンチヒッター的な6年生担任について

私の娘の小学校は、基本的に「持ち上がり」というものはありません。1学年に3学級以上あるやや大きめの学校なのですが、1年生から6年生まで、毎年学級が変わります。担任の教員が引き続き上の学年に持ち上がるとしても、続けて担任するのは1/3だけで、学級の2/3の子は変わるわけです。
一方、私が勤務している地域は、偶数学年では「持ち上がり」が基本です。学級編成も2年に1度。もし、5年生の担任が6年生を担任しない、となったら、児童も保護者もびっくりします。何かしらの事情がないかぎり起きない特殊なこと、という認識。5年生を担任せずに6年生を担任するというのは、私の勤務地域では、非常に稀なレアケースと言ってよいでしょう。

が、私は最近の5年間で3回、「5年生を担任せずに6年生を担任するというレアケース」を経験しました。事情はそれぞれ違うのですが、珍しいことなのは確かでしょう。どのケースもピンチヒッター的な学級担任といった感じです。

ということで、忘備録代わりに、3回の経験で分かったことを書いておきたいと思います。

 

スタートは安心感を大切に

上にも書いたように、5年生の担任が6年生を担任するが当たり前という地域では、担任が変わったことに対して不安を抱いている児童や保護者も少なくありません。ですから、スタート時の「安心感」が大切になるでしょう。そのために「私はこういう教員です」というのを分かりやすく伝えるためのキャッチフレーズを設定しいます。
ちなみに去年は「チームワーク」という言葉を使いました。「私は、チームワークを大切にする教員です。だから、こういうことをします」という伝え方。どんな言葉で伝えるかは置いといて、「すぐにイメージできる言葉で伝える」ことで、「どんな先生なんだろう」という不安を減らすことができます。

 

定点観測的に成長を測る

6年生は非常に忙しいものです。去年の私は、4月に新年度が始まって、5月には運動会、6月には地区の陸上大会。夏休み前後に少し学級経営に集中できたものの、9月には宿泊活動、11月には学習発表会と落ち着く暇なく行事が押し寄せてきました。3学期になるとあっという間に卒業式です。各行事の前には、様々な準備をし、終われば片付けをするのも6年生。とにかく忙しいのが6年生です。
そんな中でも、子供たちが中学校に向けて学習面でも生活面でも精神面でも準備ができなくてはいけません。そのために私は、「成長」が分かりやすく測れるような継続的な取り組みを行うようにしています。

今年度の場合は、一つは「振り返りジャーナル」、もう一つは「テストの得点分布表」です。
振り返りジャーナルは、言わずと知れた岩瀬直樹氏の実践。帰る前に、今日の生活を振り返り、言葉にします。

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

 

これ、何が良いって、子供たちの変化がモロに出ます。内面的な変化が子供たちの言葉で表現されます。これを毎日続けることで、私が知れるというよりも、子供たち自身が実感できるのが素敵です。
「テストの得点分布」は、テストの結果を10点刻みで棒グラフ化したもの。90点代が何人、100点が何人、という感じで。この分布って、平均点だけじゃ分からない学級の状態がよく分かります。『学び合い』実践者には超オススメです。

 

温かい言葉を伝える

ピンチヒッター的に6年生を担任した時に感じるのは、子供たちの自信の無さ。「このクラスはだめ」「僕たちはダメ」という言葉が聞こえたことがあって驚きました。悲しいことです。
だから、まずは子供たちに温かい言葉を伝えるようにしています。私の場合は、
「日本1のクラスになろうぜ」
「俺はお前たちがすごいクラスになるって確信があるから、このクラスを担任したいって希望したんだよ」
といった言葉を児童にも保護者にも伝えます。暖かいというより、ちょっと熱くなっちゃうのは、まあ私のキャラクターということで。そして、この言葉が嘘にならないように、「6年担任は俺だろうな」と感じたら、校長に自ら申し出るようにしています、「次は6年担任で」と。

「仲良く」ならない

残り1年という短い期間の中で学級をまとめようと思うと、どうしても焦りがち。早く子供たちと仲良くなろう、そのためにも休み時間にはいっぱい遊ぼう。そう考えることもあるのですが、でも、ちょっと待って。
4月当初は、遊ぶよりも前に子供たちを観察するようにしています。
特に5年生からクラス替えがなくそのまま6年生へと上がっている場合は、1年間で形成されたグループがあるはずです。それをよく見ましょう。グループには、本当に仲の良い「積極的仲良し」と、喧嘩したり悪口を言ったりしながらも何らかの事情により一緒にいる「消極的仲良し」があります。(高橋の造語です。)子供たちのグループって、基本的には「消極的仲良し」です。だって、本来は関係性って流動的だから。グループに固まる時点で、何らかの理由があるのですよ。だから、グループの観察って大切です。また、グループに入れない子もいるはず。そういう子も見つけて起きたいですね。

一緒に遊んでいると、そういった観察ができません。だから、もし子供たちに「先生、一緒に遊ぼう」と誘われても、遊びません。「先生は全員の先生だから、一部の人とだけ遊ぶことはないんだよ」と答えちゃう冷たい私なのです。

 

 

ということで、ある方から「持ち上がりじゃない6年担任をすることになりました。何かアドバイスください」と頼まれたので、書いてみました。こういうのって地域の状況によって細かい点は異なるでしょうから、参考にならない人も多いでしょうけれど、