『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

助言と質問

30代中盤くらいまでは、授業や実践について、助言を受けることが時々ありました。例えば、私のクラスで子供たちがどんどん予習することについて、

「小学生に予習させてはいけないよ」

と言われたことがあります。小学生が予習をすると、間違ったやり方や答えを覚えてしまった場合に、授業で正しいことを教えても考えを変えられなかったり、混乱したりしてしまうから、予習をさせてはいけないのだ、という助言でした。

 

以前はそういった言葉に対して、多少、腹が立ったものです。もしかしたら、「何も分かってねーなー」という態度をとってしまったこともあるかもしれません。典型的な駄目な奴。

 

けれど、様々な方と対話を重ねる中で、分かってきました。

「この方が私の授業に反対するのは、過去の経験や経緯があってのことなんだよな。人は自分の経験からなかなか逃れられない。俺だってほうだ。だから、どんなに言葉を尽くして説得しようとしても無理だよな」

と。そうすると、自然と

「ありがとうございます。よく考えてみます」

と心から答えられるようになりました。

 

けれども、30代の終わりになったら、助言よりも「質問」が増えてきました。

「どうすれば『学び合い』で学力が上がるの?」

「規律やルールに関して、『学び合い』ではどう指導するのですか?」

「音読指導はどうするのですか?」

といったように。

これは「助言」よりもキツいのです。「質問」はちゃんと答えなくてはいけませんから。

例えば、上記の予習の話であれば、「小学生が予習で間違えた答えを覚えてきたら、どう指導するのか」という質問にちゃんと答えられなくてはいけなくなったんです。それがなかなか大変。

もし質問されたら、私の答えは

「自分の間違いを認められないまま大人になる方が心配。そういう子ほど予習で間違えて、授業でその間違いに気づく、という経験をした方がいい。気づくまでには時間がかかる。でも、『学び合い』なら、その時間を確保できます」

って感じでしょうか。

 

今後はますます助言が減って、質問が増えるんでしょうね。助言されてる方が楽だったなー。