時々、「他者に対して攻撃的な子供」に出会うことがあります。友達に対しては、乱暴な言葉を使い、時には暴力もふるうけれど、教員の前では「可愛い顔」を見せる。そういう子です。
そういう子を見ると、
「こうやって人を攻撃することで、居場所を作るしかないんだな」
と悲しくなります。同時に、そうさせているのは私にも大きな要因があるのだと苦しくなります。そして、早く集団の枠組みを変えなくてはならないと焦ります。そういう子は、保護者さんも苦しんでいるものです。切なくなります。
子供がわざわざ人を攻撃するのは、そうすることで「立ち位置」が上がるからです。一目おかれたり、意見が通るようになるからです。だから私は、そのルールを作りかえようと努力します。「強い者が上」になるルールから、「他者のために働ける者が上」になるルールへと。
けれど、これがなかなか難しいのです。きっと、私の中にある「攻撃的な子」へのシンパシーが邪魔をするのでしょう。私が「良い先生」になるために乗り越えるべき課題の一つです。