『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

叩く

「叩く子」に関する悩みをいくつか聞きました。ちょっとしたことで友達を叩く。遊びの中で叩く。切れて叩く、暴れる。そんな子についてです。

 

そういう子に、どんなに「叩いては駄目だよ」と言っても効果はないように思います。むしろ、その子は叩くことのメリットを実感しているように見えるからです。「駄目」なのは分かっているけれど、叩くことが「得」だから叩いている子が多いのではないでしょうか。

 

私の場合、集団の管理者として、私は「叩くことが損」な雰囲気を作ります。その為に、子どもたちには、「強い人が偉いクラスじゃなく、人のためになる人が尊敬されるクラスにしよう」と伝えています。

とは言え、なかなか「人のためになること」が難しい子もいるでしょう。そういう子がいても「見捨てない」ことを求めます。「みんなのことを考えて助ける人が、友達からの信頼を集めるクラス」が、「ケンカの強い人が偉いクラス」よりも「みんなにとって得」だと説明するのです。 

 

ただ、今まで叩いていた子は反発します。「強さによって居場所を作ってきた子」にとっては、自分の居場所がなくなるかもしれないんですから。「叩く子」は学級の中で目立つ存在の場合が多いのですが、残念なことに、目立つ子に合わせた学級の枠組みを作る教員も少なくないようです。

でも、そういう子に合わせた枠組みが残っていたら、いつまで経っても、教員がいなければ「叩く」のです。