『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』の弱点

私が考える『学び合い』の大きな弱点の一つに「学級の状況がはっきりと分かって辛い」というものがあります。

『学び合い』だと、一斉授業ではなかなか見えてこないものが分かってしまいます。例えば、男女の仲が良いか悪いか、誰が学級の中で友達が少ないのか。そういったことが、一斉授業よりもはっきりと分かります。「いじめ防止」という観点だけでも、『学び合い』を導入する意義は大きいと思うんですけれどね。

教員が「全員が分かるまで」と求め、その上、授業中に何度も「まだ分かっていない人がいるよ」「自分が問題を解けるようになることがゴールじゃないよ」と呼びかけても、少なくない子供たちが見て見ぬふりをするのです。しかも、毎時間言っても。人間にとって「4〜5人の仲良し」の壁を超えて、20人、30人の仲間のことを考えるって難しいのでしょうね。子供たちは本能に従って、何年間にも渡って、家庭でも幼稚園や保育園でも前の学年でも、4〜5人のグループを形成し生きてきたのですから。

けれど、その壁を越えた集団が得られる「幸せ」を、私は過去に何度も目の当たりにしています。それが焦りを産みます。
「どうして壁を超えないんだよ!さっさと越えれば、みんなめちゃくちゃ幸せになれるのに!」
そう言ってしまします。

 

ということで、4月はつらいのです。
そのつらい4月を乗り越えました。さあ、明日から5月。一歩一歩進んで行きましょう!