『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

理論どおり

私は、自分の力不足をよく分かっています。だから、『学び合い』の理論どおりに授業を進めます。

4月当初。私が子供たちに語ることは

  1. 学校に来る目的は何か
  2. どうすればもっと勉強が分かるのか
  3. かるとはどういうことか
  4. 全員が分かるように

の4点です。『学び合い』の理論どおりです。

 

そして、名前のマグネットを用意し、オッケーゾーンを作ります。これも、『学び合い』の定番です。

そのオッケーゾーンも、最初の3日から1週間くらいで使わない方向に持っていきます。

「こんなものがなくても、みんななら誰ができていて、誰ができていないか本当は分かっているよね?」
と語るのです。これも、『学び合い』の理論どおりです。

 

しばらくすると、集団の気が緩みます。だいたい、2か月から3か月目くらいでしょうか。ちょうど、今の時期ですね。原因は、私の気の緩みです。ですから、それを避けるために、もう一度、学級全体に語り直します。そして、課題のレベルを上げ、「君たちならもっとできるよ!」と求めます。これも、『学び合い』の理論どおり。

 

というように、私は、学んだ理論どおりに授業を進めています。まだ完全とは言えませんが、『学び合い』の経験年数を重ねるに従い、少しずつ理論どおりに近づけているように思います。守破離ではなく、守守守です。初期の方が、今よりも「我流」が入り込んでいました。

『学び合い』を始めたばかりの頃は、まだ「俺って結構、良い先生になれそうだよな」なんて気持ちが残っていましたが、でも、今はそうは思えません。天才なら、セオリーなんて気にせずに、感性の赴くままに授業や学級経営ができるのでしょう。でも、私にはそれは無理です。度々立ち止まって、振り返ります。そして、『学び合い』の理論から外れている部分を見つけて、やり直すのです。

 

別に、『学び合い』の理論が絶対だと言いたいのではありません。『学び合い』の理論以外のものが駄目だとも思いません。それで出来る方もいるでしょうし、そういう方の方が多いのかもしれません。ただ、私には無理だというだけです。
私は、可能な限り、理論どおりにやりたいのです。天賦の才を持たない私は、自分の感性に頼っては駄目だと、今までの経験から学んだからです。