『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

利と納得と信頼関係

子供達が体育館に移動する際に、騒がしい。

そんな時には「静かにしなさい!」と叱ってしまいがちな私。まあ、効果はありませんね。しばらくするとまた騒がしくなります。効果がないと分かっていてもやってしまう自分が情けないです。

また、「なぜ静かに移動する必要があるのか」を説明したり考えさせたりすることもありますが、これもそれほど効果がないんだよなー。というのは、どうしても私の側から見て「静かにして欲しい理由」を並べ立ててしまうから。私の都合に合わせて欲しいなんて、本当に都合の良すぎる話です。

 

人が動くには「利」が必要でしょう。この場合なら「静かに移動する方が得だ」と子供達を納得させ、さらには「自分以外の友達も静かに移動させる方が自分にとって得だ」とも納得させなきゃいけないのだと思うのです。いやあ、これは時間がかかるなー。しかも、指導することは他にもいっぱいあるんですから、その一つ一つに納得させるのは大変です。

 

けれども、全ては無理でも、可能な限り子供達の納得を大切にしていくことで、集団との信頼関係が育っていくのでしょう。「この先生の言うことは聞いてもいいかな」と感じてくれる子がもっと増えて欲しいなあ。私の実感では、今年のクラスはまだ足りません。指示が通りにくいのは、私が信頼に足る存在になれていないからでしょう。

焦って指導をしがちなのが新学期スタートの時期。丁寧に積み上げていかないとね。