『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

知識と思考

時々、こんな話を聞きます。

 

思考力を育てるためには、知識が必要。まずは知識を身につけさせるために教員がしっかり教え、その後、思考させるべき。

 

何となく正しいような気もするけれど、何だか違和感もあります。この言い方だと、知識を身につける時に「思考」は必要ないどころか、有害であるかのような表現です。でも、私自身は何かを覚える時に、あれこれ思考します。

 

  • これで正しいのかな。
  • なぜこうなるんだろう。
  • めんどくさいなー、他の方法はないのかなー。
  • これは凄いな。
  • こっちは嘘くさいぞ。

 

様々なことを考えながら、学びます。知識を得ることと思考することって、私にとってはセットです。

一方、「思考の前にまず知識」と主張する方が多いということは、考える前に覚える、という学び方をする人も少なくないのでしょう。そう言えば私だって、全く新しいことを学ぶ時は、「あれこれ考えても分からないから、まずは覚えるか」という場合もありますね。

 

つまりは、知識が先か思考が先か、という話ではなく、その時々の学ぶ内容によって、選べることが重要なのでしょう。私の「学び方」に合わせることを求めてしまうと、子供達に窮屈な思いをさせてしまいそうです。