「効果がない」どころか「逆効果だ」と分かっているのに同じような指導を繰り返してしまう時があります。それは多分、以前の自分の失敗を認められず、「もう一度やれば奇跡的に効果があるかもしれない。そうなれば、以前の失敗を帳消しにできる」という、自分に都合のいい展開を無意識のうちに期待しているのでしょう。
などと自己分析しているにも関わらず、やはり失敗を繰り返してしまう。そんな馬鹿な私につける薬はありませんね。
薬がないなら、自分で何とかするしかありません。私は「何を大切にしたいんだよ!?」と自問自答します。このまま自分で自分を誤魔化していって、本当に満足なの?と自分を追い込みます。そして、「何のために教員になったの?」「誰のために教員を続けているの?」と考えます。
となると、自分を正当化するのをやめて、間違いを認めるしかなくなるのです。今日もそうです。「ああ、あの子の成長を阻害しているのは、私なんだ。あの言葉が、あの行為がマイナスだったのだ」と認めるしかありません。そして、ナンテオレハダメナノダロウと落ち込んで過ごします。暗くなり、苦しくなります。
でも、そんな時につける薬もないのです。苦しさから逃れるには、もっと良い教員になるしかありません。