『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』がいい。そう言って彼は涙を流した

昨日と今日は、本当に学級の調子がイマイチ。木曜日と金曜日は私が出張で、しかも特別日程の4校時。その後に3連休。来週は学習発表会。学年での練習は、教員の連携不足でイマイチ。こういった悪い条件が重なって、子供達の動きは「目も当てられない状況」でした。

私は色々と悩んだ結果、一度、『学び合い』を休もうと考えました。しばらく一斉指導をすることにしました。『学び合い』は学級の問題点がはっきりと見えます。それで私がイライラして学級の雰囲気をさらに悪くしてしまうことも避けたいと思いました。

 

ということで、「明日は『学び合い』じゃなくて、普通の授業をするよ」と告げました。「え!?」という反応の子供達。

すると、何人かの子が、「いやだ」と言い出しました。そして、ある一人が「『学び合い』がいい」言ってポロポロと涙を流しました。しばらくの間、涙を拭くこともなく「『学び合い』がいい」と言い続けています。

私は、その子の溢れる涙を拭きながら、自分の愚かさを恥じました。私は、その子の気持ちに気づいていませんでした。そんなにまで『学び合い』を求めていたなんて。でも、考えてみたら当たり前なのです。その子は、絶対に『学び合い』を必要としている子なんですから。

学級の調子がイマイチだったのは、そういう子供達の思いを汲み取れずにいた私こそが原因だったのです。「イマイチだから、『学び合い』をやめる」のではなく、「イマイチだからこそ、『学び合い』が必要」なのであり、その原因が自分の外にあると考えたこと、即ち、責任逃れをしたことが大きな過ちでした。

 

自分の未熟さと愚かさに恥じ入るばかりです。