勤務校には、3月に大学を出た新卒の講師の先生がいます。若い方には、色んな人が色んなことを言いますから、私はあまり話をしません。控えてあげないと混乱するでしょうからね。それでも、時々は助言めいたことを伝えるようにしています。
先日は、「授業、上手くなったね。話し方が自然になったよ」と伝えました。そして、こう続けました。
「でもね、上手くなるってことは喜んでばかりはいられないんだよ。上手く流れていく授業の中で、全く参加できない子がいるものだから。最初はそういう子が気になって授業が進まなかったのが、そういう子を置いてけぼりにしちゃうことで、上手く流れるというのも、よくある話だよね」
その先生は
「そうなんです」
と深く頷いてくれました。
どうか、この気持ちを忘れて、感度が下がってしまいませんように。